「不安ぐせ」を抱えがちな人の特徴とは?【今度こそ「不安ぐせ」をゆるめる ポリヴェーガル理論】

「不安ぐせ」を抱えがちな人の特徴

一見、同じような「不安ぐせ」を抱える人でも、自律神経の活性化の度合いによって、感情や身体の状態は大きく変わります。下図を見てみましょう。

赤のゾーンは、興奮や緊張から交感神経が働きすぎている状態です。自律神経のブレーキが利きにくい人は、ソワソワから、多動、パニックのように交感神経の働きが加速するのが特徴です。

緑のゾーンは、2つの迷走神経による穏やかなプレーキが働いている状態。このゾーンにいるときは、安心・安全を感じてリラックスした気分を感じられます。

青のゾーンは背側迷走神経が働きすぎている状態。気分が落ちこみやすい人は、ふだんから急ブレーキを踏みがちです。緊張やストレスにさらされると、自分を抑えこむ傾向が見られます。

活性化の度合い

[高]パニック、不安、心配など

交感神経が働きすぎている状態

[中]つながり、リラックス、充足感など

副交感神経の穏やかなブレーキが働いている状態

[低]やる気が出ない、動けない、引きこもるなど

背側迷走神経が働きすぎている状態

赤のゾーンは交感神経が働きすぎている状態、緑のゾーンは背側迷走神経がほどよく働き、腹側迷走神経がよく働いている状態、青のゾーンは背側迷走神経が働きすぎている状態です。

「不安ぐせ」を抱える人は、赤や青のゾーンにいることが多いということになります。

【出典】『今度こそ「不安ぐせ」をゆるめる ポリヴェーガル理論』著:浅井 咲子

【書誌情報】
『今度こそ「不安ぐせ」をゆるめる ポリヴェーガル理論』
著:浅井 咲子


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3つの自律神経を味方につけて〈不安ぐせ〉を〈安心ぐせ〉に変える!

「次から次へと心配ごとがでてくる」
「ニュースやSNSで不安になりがち」
「イライラする」「ストレスに弱い」
「気持ちの浮き沈みがはげしい」「やる気が起きない」
などの〈不安ぐせ〉を抱える人へ。

ポリヴェーガル理論は、ステファン・ポージェス博士によって提唱された自律神経系の神経理論です。
自律神経を、1つの交感神経と2つの副交感神経(背側迷走神経と腹側迷走神経)の3つで捉えます。

本書では「セオリー」「テクニック」「ワーク」に分けてわかりやすく紹介します。
本当は必要ではないのに過剰に防衛したり、考えても仕方がないことにイラっとしたり、不安になったり。
そうしたもったいない時間を減らして、「今ここ」にある幸せを感じ、安心できるようになるためのメソッドです。

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