海外出張でフランスへ…“食通ぶる客”を黙らせる幻の料理人の観察眼『ザ・シェフ』

一流のレストランを舞台に、料理の技術だけでなく「客の本質を見抜く目」を持った天才シェフの活躍を描く『ザ・シェフ』。

今回は、食通を気取る客と味沢匠の静かなる攻防が描かれる第11話「イミテーション①」に注目します。

一流レストラン「ヴィオロン」での一幕

第11話の舞台となるのは、レストラン「ヴィオロン」。

臨時のチーフとして入った味沢匠は、厨房で「1週間で50万円」という高額な報酬に見合うだけの圧倒的な存在感を放っています。

バーでの会話に見る“プロの目”

仕事後、バーでブランデーの水割りを飲む味沢に、客の真悟が声をかけます。

真悟は「フランス料理は大好きで海外出張でフランスへはよく行く」「リヨンのブイヤベースは最高ですね」と、得意げに自らのグルメっぷりや経歴を語ります。

しかし、味沢はその表面的なアピールに惑わされることはありません。

同席していた真悟の婚約者・民子の振る舞いや、二人の醸し出す空気感から、彼らが抱える本質的な問題を見抜いていきます。

料理人が提供するのは「料理」だけではない

真悟からパーティーの料理を依頼された味沢は、「最高の材料を使って最高の料理をさせてもらう」と約束しつつも、決して彼らが幸せにはなれないと断言します。

単に美味しいものを作るだけでなく、客の人生そのものに踏み込み、時に冷酷な真実を料理を通して突きつける。

それこそが「幻の料理人」と呼ばれる味沢匠の真骨頂なのです。

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<第1話:幻の料理人①>を読むにはこちらから
https://love-spo.com/article/the-chef_001

『ザ・シェフ』次回へ続く!

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【書籍情報】
『ザ・シェフ』
原作:剣名舞
劇画:加藤唯史

法外な報酬を要求するが、依頼人の希望に応じて料理を作り上げる天才シェフ・味沢匠(あじさわ・たくみ)の活躍を描いた料理劇画。石油産出国であるパミール王国でその全権を握る大臣は、外務省関係者がもてなす帝都ホテルの晩餐をほとんど食べ残して帰る。そこで「幻の料理人」と呼ばれる天才シェフ・味沢匠が、大臣を満足させる晩餐を作るように依頼されるが、味沢はその報酬として500万円を提示して……!?

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