【マグロ漁船のリアル】「1トン400万円!?」「陸に上がると逆に酔う?」漫画『ツナガール!!』から学ぶ遠洋漁業のリアルすぎるお金と労働事情

「1トン400万円」の超高級魚!ミナミマグロがもたらす一攫千金の夢

『ツナガール!!』第1話で、主人公・あゆかが命がけで受け止めた冷凍マグロ。作中のクルーたちの会話では、そのマグロは「ミナミマグロの最高級品」であり、「1トン400万円は余裕、競りなら億がいくかも」と語られています。

冷凍マグロはマイナス60〜70度の極低温で保管されており、100キロを超えるものは価値も規格外。 漁師たちが「今回はたっぷりもらえそう」「パチンコ、お酒、推しのスパチャに使う」と浮き足立つのも納得のロマンが、遠洋マグロ漁船にはあります。

「数ヶ月は船の上」で「陸酔い」する? 漁師たちのユニークな日常

作中で描かれる漁師たちのセリフや生態も、非常に解像度が高く描かれています。

  • 「数ヶ月も船の上だと陸(オカ)は逆に酔う」:長期間、揺れる船の上で生活しているため、陸地に上がると平衡感覚が狂ってしまい、逆に気持ち悪くなって酔い止めが必要になるというリアルな描写があります。
  • 個性的すぎるクルーの懐事情:海外のカジノで借金を作っていたり、給料を趣味に全振りしたりする若手など、命がけの仕事を終えた後の反動を感じさせる人間臭い描写が魅力的です。

現代の遠洋漁業が抱える「新人育成と退職ラッシュ」の深刻な課題

本作のもう一つの魅力は、マグロ漁船の「厳しさ」を美化しすぎず、現代的な問題も盛り込んでいる点です。 作中では「ベテランの退職ラッシュ」「今どきの子は技術を叩き込む前にすぐ辞めちまう」という人手不足の現状がリアルに嘆かれています。

そんな人手不足の限界業界に、覚悟を決めた女子高生・あゆかが飛び込むという展開は、お仕事漫画としても非常に熱く、これからの業界変革のドラマを予感させます!

【書籍情報】
ツナガール!!
著:町田とし子

『ツナガール!!』表紙 ©町田とし子/日本文芸社

【あらすじ】
「あんたはいいね…妹で。ダメな奴なのに、皆に愛してもらえる」
幼いころから、姉に〝ダメな妹〟というレッテルを貼られ、18年間を生きてきた大山あゆか。

母に愛され、姉に守られ、確かに甘やかされて育った自覚はある――。
でも、そんな自分を変えたくて、少女は決断する!

「マグロ漁船に乗りたいっ!!」

身の程知らずは承知の上!!!
超過酷マグロ漁船に、ゆとり女が自ら志願し挑むッ!!!!

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