「悪い奴は殺してもいい」歪んだ正義を振りかざす18歳。倫理観がバグる新感覚サイコホラー『夜本沙津子の幸福論』

「私は幸せになりたい」――。

そう願う孤独な少女が手に入れたのは、「ともだち」と血塗られた日常だった。

新感覚サイコホラー『夜本沙津子の幸福論』は、人間の孤独や歪んだ正義感を鋭く描き出します。

「悪い奴は殺してもいい」と微笑む彼女の異常な論理が意味するものとは?

読者の倫理観を激しく揺さぶる、戦慄の心理サスペンス第1話を徹底考察します。

「幸せ」の形は人それぞれ。でも、彼女の形は少しだけ狂っていた

カウンセリングルームで語られる「孤独」

18歳の主人公・夜本沙津子は、メンタルクリニックに通っています。

医師から今の欲求を聞かれ、彼女がノートに書いた欲しいものは「ともだち」でした。

彼女は偶然出会った女性・直美に「友達になってくれませんか」と地べたに頭をこすりつけて懇願します。

その姿からは、社会から孤立し、他者との繋がりを異常なまでに渇望する少女の孤独が浮き彫りになります。

「悪い奴は殺してもいい」という歪んだ正義感

直美という「友達」を得た沙津子ですが、直美はDV男の毒牙にかかっていました。

友達を救うため、そして自身の「殺人依存症」という欲求を満たすため、沙津子は凄惨な殺戮を開始します。

「暴力依存症なのよね…私も依存症だから気持ちはよくわかる」

「悪い奴は殺してもいい わたし」

彼女の異常な論理は、読者の倫理観を激しく揺さぶります。

血の海の中で、直美に「沙津子っていいます…」と微笑みかける彼女の顔は、狂気と純粋さが入り交じった本作の象徴的なシーンです。

まとめ

夜本沙津子の幸福論』は、ただ人が死ぬだけのスプラッターではありません。

「幸せとは何か」「他者との繋がりとは何か」という問いを、極端で残酷な形で見せつけてくる作品です。

サイコパスな主人公や、深みのある心理サスペンスが好きな方にはたまらない一作です。

 

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夜本沙津子の幸福論

【書籍情報】
『夜本沙津子の幸福論』/城山好孝

連載当初から話題沸騰の人生サスペンス!!!!

幸せになりたい…です。

とある依存症を抱える孤独な女・夜本沙津子(よるもとさつこ)、18歳。
ただ〝普通の幸福〟を手に入れたい彼女が今、
自分の人生と初めて向き合う――

その先に待つのは、
バラ色の未来?
それとも、
イバラの道……?

俊英・城山好孝が渾身の筆致で描く、
驚愕戦慄の人生再生サスペンス!!
週刊漫画ゴラクで好評を博した集中連載作が待望のコミックス化!!!

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