「貧乏ゆすり」で腰痛を緩和させる!? 自律神経を整え睡眠の質も向上させる生活習慣2選

貧乏ゆすりで自律神経を整えて腰痛を緩和!?

幸せホルモンのセロトニンが増加

 「貧乏ゆすり」というと、一般的にほめられた癖ではありませんが、近年では健康法として医療現場で注目を集めています。

 貧乏ゆすりは、かかとを小刻みに上下させるリズム運動の1つで、医学的にはジグリングと呼びます。この小刻みに上下させるリズムが、神経伝達物質の1つであるセロトニンの分泌を増やす作用があるのです。セロトニンには痛みを抑制する役割や、自律神経のバランスを整える働きがあるため、分泌が促進されることで「心因性腰痛」を改善する効果が期待できます。また、セロトニンは精神の安定に寄与することから「幸せホルモン」と呼ばれることもあり、心の健康を左右する重要な存在。ジグリングのほか、日光浴や規則正しい生活を送るだけでも増加するといわれています。

 原因不明の腰痛に悩まされている人は、こうしたジグリングも実践してみてはいかがでしょうか。細かい周期で意図的に筋肉の緊張と弛緩をくり返す運動は誰でも容易に行えます。周囲にさえ配慮しておけば、行うデメリットは見あたりません。なお、ジグリングには下肢の柔軟性を高めたり、血流を改善する効果もあります。足の冷えやむくみ対策にもなるので、デスクワークをはじめとする座ったままの時間が多い人にもおすすめです。ちなみに、咀そ嚼しゃくでもリズム運動の効果があるので、ガムを噛むのも効果的とされています。

実は健康効果あり! 貧乏ゆすりで心を整える

貧乏ゆすり(ジグリング)は、かかとを一定の動作で上下させるリズム運動。
セロトニンの分泌を促し、自律神経を整える作用があります。

(1)イスに浅く腰をかけ、両足を肩幅程度に開き、股関節とひざを90度に曲げる。
(2)両足を5cmほど手前に引き、つま先を床につけたまま、かかとを2cm程度浮かせる。
(3)一定のリズムでかかとを上下させる。片足ずつでも、両足同時に行ってもOK。
 → これを1分程度繰り返す

【ポイント】
無理のない範囲で短い時間から始め、慣れてきたら時間をのばしていきましょう。基本的には、気づいたときに好きなだけ行ってOK。慣れてくると素早くできるようになります。

求人情報

【出典】『専門医がしっかり教える 図解 腰痛の話』著:吉原 潔

【著者情報】
吉原 潔(よしはら・きよし)
脊椎外科専門医(脊椎脊髄外科専門医)。医学博士。アレックス脊椎クリニック院長。日本医科大学卒業後、同大学整形外科入局。帝京大学医学部附属溝口病院整形外科講師、三軒茶屋第一病院整形外科部長を経て現在に至る。椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などの脊椎内視鏡手術のスペシャリストとして、高い評価を得ている。その技術を活かして、日本スポーツ協会公認スポーツドクターとして、多くのスポーツ選手の診療も行っている。フィットネストレーナーの資格も持ち、運動療法や筋力トレーニングの指導にも精通。脊椎外科専門医とフィットネストレーナーのダブルライセンスを持ち多角的な診療で名を馳せる。

ページ: 1 2

【書誌情報】
『専門医がしっかり教える 図解 腰痛の話』
著:吉原潔


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