環境が変われば魚も変わる!魚たちの暮らしと生き残り戦略【眠れなくなるほど面白い 図解 魚の話】

環境に応じた魚の生態パターン

魚たちは水温や流れるスピード、塩分濃度など、それぞれに合った環境で暮らしています。

身近な水辺である池や用水路では、フナやドジョウが水草の間を泳いでいます。湖では、コイやモロコの仲間に加え、もともと日本にいなかったブルーギルやオオクチバスが増えたことで、環境のバランスが変化した場所もあります。

河では、上流から下流まで場所によって棲む魚が変わります。冷たい水が速く流れる上流ではヤマメやイワナが、中流ではアユやオイカワが暮らします。河幅の広い下流では、スズキなど海でも見られる大型の魚が入ってくることもあります

河口にある海と河の境目は、淡水と海水が混ざり合う「汽水域」。この河口には河から栄養が流れ込み、豊富に育つプランクトンを求めて多くの魚がやってきます。

海辺にもそれぞれに適した魚たちが生息し、サンゴ礁で見られるチョウチョウウオのような色鮮やかな魚から、砂浜にもぐって身をひそめるカレイの仲間までさまざまです。

広大な海ではマグロやカジキが長距離を移動し、水圧が地上の数百倍にもなる深海では自ら光を放つチョウチンアンコウのような不思議な魚たちが暮らしています。

このように魚たちは、それぞれに適したさまざまな環境に棲み分けているのです。

池・河・湖・海! 水あるところに魚あり

池や河から深海まで、魚は自分に適した環境を見つけ、暮らしている。水質も、淡水と海水、それらが混ざる汽水域がある。

【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 魚の話』監修:さかなのおにいさん かわちゃん

【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 魚の話』
監修:さかなのおにいさん かわちゃん

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食べること、飼うこと、水族館などでの鑑賞など、日本人にとって身近な生物の“魚類”。

魚類は生き物にしては珍しく、大きさや形、色、生息地域もさまざまなので、個体ごとの身体的特徴も大きく変化します。
また、食用としての魚と観賞用としての魚、漁業などのビジネスとしての魚では注目するポイントが異なるため、色んな角度から見ることができる面白い生物です。

「最古の魚は5億年前! 魚類の誕生と進化」「魚は何を食べる?」
「カニみそは脳みそではなく、肝臓や膵臓にあたる部位」
「シーラカンスが絶滅しなかったのは、味が激マズだったから!?」
「クジラ界にも「ヒット曲」があり、世界中の海で流行る」などなど
そんな魚のあらゆる疑問や意外な生態、誰かに教えたくなる雑学が詰まった子どもから大人まで幅広く楽しめる一冊です。

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