言葉を話さない猫のSNSは「おしっこ」だった!? ヒトの五感では計り知れない猫の感じる世界【猫柄図鑑】

【視覚】暗闇にはめっぽう強い

色はぼんやり、光ははっきり

 猫がもっともよく見えるのは2~6メートルほど離れたもので、視力では人間にかないません。また、色を感じる視細胞は人間の5分の1ほどと言われ、赤をはじめ、色もあまり鮮やかには見えないようです。

 しかし一方で、夜行性のハンターならではの能力も持ち合わせています。大きな眼球と瞳孔で光を取り込むために夜目がきき、さらに動体視力も抜群。人間が観ているテレビの映像も、猫の優れた動体視力にかかれば、まるでコマ送りのように見えるというから驚きです。

【近すぎても遠すぎてもよく見えない】

目から15cmより近いものはよく見えず、20m以上離れたものは、動くものでないと見づらいようです。

【夜目がきく理由は「タペタム」にあり】

 猫は網膜のすぐ奥にタペタムという反射板のような膜を持ち、眼から入ってきた光を反射させています。タペタムによって同じ光が網膜を2回通るため、猫はかすかな光でも感知できるのです。


【聴覚】猫の耳は高性能のレーダー!

飼い主が気づかない超高音も聴き逃さない

 猫はとても耳が良く、65000Hz程度の高周波数の音まで聴き取れるそうです。さらに、左右の耳を別々に動かせるため、音の出どころを正確に知ることができます。この高性能レーダーのような耳で、死角にいる獲物の位置を察知し、忍び寄って素早く捕らえる。これも生粋のハンターならではの芸当です。

 猫の可愛らしい耳は、音を集めるのに適した形をしています。


【嗅覚】相手の匂いで情報収集

他の猫のおしっこも貴重な情報源

 猫は人間の数万倍から数10万倍ほどの嗅覚を持つといわれています。嗅覚が発達した理由は少なくとも2つあります。ひとつは匂いで食べられるものかどうかを判断するため、もうひとつは匂いによって猫同士でコミュニケーションをとるためです。猫はお互いの匂いを嗅ぎ合うことで、相手の識別や、発情、妊娠、健康状態などの重要な情報を集めているのです。

 言葉を持たない猫は、相手や相手の残した尿の匂いで情報を集めています。


【味覚】味よりも匂いが判断基準に

見た目はおいしそうでも油断はしない

 猫は人間と同様に甘味、酸味などの味覚を持ちますが、味蕾(味を感じる感覚器)は人間の10 分の1以下と少なく、味覚はあまり発達していないようです。甘味は感じにくいものの、毒や腐ったものを見抜くため、苦味や酸味には敏感なようです。

 人間は食べものを見た目、匂い、味で総合的に「おいしい」「まずい」と判断しますが、猫は味覚よりも匂いで判断するところが大きいようです。猫がごはんにそっぽを向いたときは、もしかしたら匂いが気に入らないのかもしれません。


【触覚】ひげは高性能のセンサー

自在に動くひげで情報をキャッチ

 猫のトレードマークであるひげは、正確には触毛と呼び、顔のあちこちから放射状に生えています。ひげの毛根にはたくさんの感覚器があり、獲物の存在や空気の流れ、気圧までも感じとれると言われています。

 猫はひげを自由自在に動かすことができ、状況に応じて向きを変えています。ひげの向きで感情を表すこともあるので、猫を飼っている人は観察してみるのもいいでしょう。

【匂いを嗅ぐとき】

ものの匂いを嗅ぐときは、邪魔にならないよう顔にひげを密着させます。

【歩くとき】

ひげを前方へ張り出し、前方を探るセンサーとして役立てます。

【出典】『猫柄図鑑』監修:山根明弘

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【書誌情報】
『猫柄図鑑』
監修:山根明弘


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