苦情を伝える
×:間違っています
⚪︎:私の記憶違いかもしれませんが、○○が違うような気がします
言いかえPOINT
苦情を伝えるときは冷静さが求められます。頭に血が昇っても、感情に任せてキツい表現を用いるのは控えましょう。ズバリ「間違っています」と伝えるのではなく、「私の記憶違いかもしれませんが」と添えるだけで、やわらかい印象になり、相手にも受け止めてもらいやすくなるでしょう。
×:話が違います
⚪︎:食い違いがあるようなのですが
言いかえPOINT
「話が違う」と言い切ってしまうと、こちらの勘違いであった際に、引っ込みがつかなくなってしまいます。何より相手は非難されている気分になるでしょう。「食い違いが生じております」は目上の方にも使える敬語表現。「食い違いがあるようなのですが」と問いかけると、その後の対処がしやすくなります。
×:おかしくないですか?
⚪︎:お言葉を返すようですが○○するのが筋ではないでしょうか?
言いかえPOINT
「おかしい」は批判的なニュアンスを含んでいるため、ときに嫌味な印象を与えることがあります。「約束と違う」「常識外れな対応をされた」などの苦情を伝える際は、言葉を濁さず、考えを率直に話すことも大事。「お言葉を返すようですが」とクッション言葉を添えながら、伝えるべきことをしっかり伝えましょう。
【出典】『好かれて人間関係がラクになる! 言い方&返し方の技術』著:山口拓朗
【書誌情報】
『好かれて人間関係がラクになる! 言い方&返し方の技術』
著:山口拓朗
「何か言われてもうまく返せない」、「言葉足らずでイラッとさせてしまう」、「怒らせないように断りたい」…など、会話でのモヤモヤは日々実感する最も身近なストレスといえます。本書は、会話がスムーズにいくようになるうまい言い方や、一目置かれるスマートな返し方を紹介する事典です。
会議がウェブ上で行われるようになっても、メールでのやり取りが増えても、SNSの活用が増えても、コミュニケーションの重要性は変わりません。
新社会人、初めて部下を持つ管理職などのビジネスパーソンはもちろん、人間関係の悩みを持つすべての方に役立つ内容です。
言葉で損や失敗をしないためにも、本書を参考に、ふさわしい言葉のチョイスを積み重ねてみてください!
公開日:2024.12.23