常識以前の間違いやすい敬語
敬語は自然に身につくもの?
みなさんは、自分が正しく敬語を使っていると自信をもてますか?子どものころから、親戚、学校の先輩や先生などの周囲の年長者や大人に対して、日常的に敬語を使う機会があるため、ある程度は自然に身についているはずだ、と考える人が多いでしょう。
しかし社会人ともなれば、ある程度では足りません。せっかく丁寧に話しているつもりでも実は間違った言葉づかいをしている場合もあります。さらに、ビジネスの世界では、ふだん使わない独特な言い回しもあるため、これまでの〝なんとなく敬語〟を見直し、社会人として正しい敬語を使うことが大切です。
間違いやすい3つの敬語
二重敬語
1つの語について、同じ種類の敬語を二重に使ったもの。
間違い敬語
お読みになられる、ご拝読いたしました
正しい敬語
お読みになる、拝読いたしました
正しい敬語は人間関係の潤滑油
間違った言葉づかいはその人の格を下げ、社内の人間や取引先、顧客との信頼関係にも関わってきます。逆に敬語を適切に使うことができれば、大切な取引先や上司に敬意を示すだけでなく、 誤解や混乱を防ぐことができ、人間関係を円滑にすることもできるのです。
ウチソト逆転敬語
社外の人などのよそ様に対して、自社の上司などの身内を高める言い回し。
間違い敬語
弊社の鈴木部長です/弊社の鈴木さんです、担当にお伝えします
正しい敬語
弊社部長の鈴木です/弊社の鈴木です、担当に申し伝えます
【出典】『 頭がいい人の敬語の使い方』著:本郷陽二
【書籍情報】
『頭がいい人の敬語の使い方』
著:本郷陽二
敬語は社会人にとって必須のスキルであり、適切に使いこなすことで人間関係を円滑にし、ビジネスの成功にもつながります。40万部超ベストセラーのビジュアル新版である本書『頭がいい人の敬語の使い方』は、日常生活からビジネスシーンまであらゆる場面で役立つ敬語の使い方をイラスト図解でわかりやすく解説しています。また、「間違いやすい敬語」や「すぐに使える敬語表現」といったトピックもカバーしており、他者と良好な関係を築くためのヒントが満載です。あらゆる場面で使える敬語力を身につけ、ワンランク上の“デキる大人”を目指しましょう。
公開日:2024.08.03