コラム

私たちの体はどうやってウイルスと戦うの?【病理学の話】
前線部隊と後続部隊が協力して攻撃 体の免疫システムには、どのような敵に対しても同じような機構で防衛する「自然免疫」と敵の性格を知り、その敵に対して専門的な武器で防御にあたる「獲得免疫」と呼ばれる2つのシステムがあります。 […]

体の防衛隊「免疫細胞」の働きとは!?【病理学の話】
活発に貪食作用をする、マクロファージ 体に侵入してきた異物や病原体、また体内にできた腫瘍などの悪性新生物などを認識し、攻撃する免疫反応を担当する血液やリンパ液の中に存在する細胞を、「免疫細胞」または「免疫担当細胞」といい […]

細胞には二通りの死に方がある!【病理学の話】
アポトーシスとネクローシス 細胞にも寿命があり、死に方には「アポトーシス」と「ネクローシス」という2通りがあります。「アポトーシス」という細胞死は、語源的には枯れ葉などがぽろっと落ちるという意味で、管理、調節された細胞の […]

細胞は生きるために姿を変える!【病理学の話】
肥大、過形成、萎縮、化生のしくみ 細胞は、体に刺激や損傷があると、大きくなったり、増えたり、小さくなったり、時には姿を変えて、なんとか頑張って生き抜いています。そのような細胞の適応現象はいろいろあります。 そのような細胞 […]

遺伝子が関与する疾患とは!?【病理学の話】
染色体や遺伝子の変異によっておこる 両親から受け継いだ遺伝子が変異し、発症に関与している疾患を「遺伝病」といいます。生まれたときからすでにみられる疾患を「先天性疾患」といいますが、遺伝によらない先天性疾患や、先天性疾患の […]

母性遺伝のミトコンドリアDNAとは!?【病理学の話】
女系の祖先はミトコンドリア・イヴ? ミトコンドリアは、細胞の核以外に存在する唯一のDNAという特殊な機能を持っています。 このDNAを「ミトコンドリアDNA(mtDNA)」といい、核DNAに比べ数が多く数百から数千個あり […]

体細胞には46本の染色体がある!【病理学の話】
染色体とゲノムの関係とは!? 染色体は「遺伝情報の発現と伝達を担う生体物質」です。塩基性色素(ヘマトキシリンなど)でよく染色されることから染色体と名づけられました。 DNAがヒストンと呼ばれるタンパク質に巻きついて、糸状 […]

遺伝子とDNAはどう違う?【病理学の話】
記録媒体の名前と書きこまれた情報 DNAと遺伝子は、その持つ意味がまったく違います。これまで述べてきた通り、DNAというのはあくまでも物質名であり、遺伝子というのはどちらかというと概念的なものです。 辞典などで遺伝子を調 […]

セントラルドグマってなに!?【病理学の話】
転写、翻訳の順でDNA情報が解読される DNAは遺伝情報を持っていますが、DNAそのものが何らかの機能を持っているわけではありません。情報はタンパク質を介して発揮されます。 1958年、DNAの二重らせん構造を発見した科 […]

生命の設計図といわれるDNAの重要なルールとは!?【病理学の話】
4種類の物質が遺伝情報を左右する 細胞の核内にある染色体の中には、人の外見や脳の働き、寿命などに影響を与える遺伝子が入っており、さまざまな遺伝情報を親から子へと伝えます。 遺伝情報は染色体の「DNA」に蓄えられています。 […]

ユニークな細胞小器官の働きとは!?【病理学の話】
小胞体、ゴルジ体、リボソーム、リソソーム 私たちの体はたくさんの細胞で成り立っている「多細胞体」です。細胞はその特徴から、核を持った細胞「真核細胞」と、核のない「原核細胞」に分けられます。 原核細胞からなる原核生物は核が […]

細胞を支える小器官たちの働きとは!?【病理学の話】
ミトコンドリアはエネルギーを生みだす 細胞をもう少し詳しくみると、原形質と呼ばれる半流動性の水分の中に粒子の大きな別の物質が溶けている「コロイド溶液」からなっています。 核やゴルジ体、ミトコンドリアなどのさまざまな形態や […]