グリップエンドの延長線上を作ってチェック!
「9時・4時スイング」で行われている具体的なクラブヘッドとグリップエンドの動きについてお話ししようと思います。
わかりやすく説明するために細い棒を使います。練習用に市販されている樹脂製のスティックがあれば最高ですが、用意できない場合はクラブをもう1本使っても大丈夫です。
やっていただきたいのは、この棒をクラブのシャフトとジョイントするように持つことです。クラブヘッドと棒の先の真ん中にグリップがくるようにするとベターです。
このようにしてグリップエンドの延長線上を作ることで「9時・4時スイング」で起こっているクラブヘッドとグリップエンドの動きがわかります。
クラブヘッド側は上から下へ、グリップエンド側は下から上へ
まず9時のポジションではクラブがターゲットラインと平行になって、シャフトは地面と水平で、かつ飛球線後方から見ると手元とクラブが重なっています。ここから手首の角度がほどかれるのです。つまりリリース動作に入っていくときに、クラブヘッド側は下降していき、グリップエンド側が上昇していく、という動きになります。
正しい当て方をすると、9時のポジションからクラブヘッド側は下降と、右から左という進行方向への運動を持ちます。グリップエンド側はそれと真逆に動きますので、上昇および左から右という現象が起こるのです。
アーリーリリースだとグリップエンド側の上昇が腰より上の位置で完了してしまい、そのまま左に動いてくるだけです。このときもクラブヘッドとグリップエンドは連動しますが、同じ方向に動くだけなので、十分な加速が得られないことになるのです。
【書誌情報】
『70台は楽に出る!「圧力系」インパクトの作り方』
著者:阿河徹
ボールがクラブフェースにきちんと当たる確率を高め、飛距離が十分出る― そんなスイングを実現するため著者ススメているのが「圧力系インパクト」。小さなバックスイングで強いインパクトを実現する。本書では、このインパクトの作り方を写真を数多く用いて解説。70台のスコアも可能にする、ゴルファー待望の一冊だ。
公開日:2019.12.08
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