パッティンググリーンでの下手固めに注意
ラウンド前のパッティンググリーンでの練習はとても大事なことですが、アマチュアゴルファーの中には、たっぷり時間をかけて、“下手固め”をしている人も少なからずいます。
たとえば、フックライン。ボール3個を同じ場所に置き、ラインを読んで、そのフックの度合いに合わせて右を向いて構えてストロークをするというのが一般的な練習方法です。
問題は、ここから。そのボールがカップに入ればそれでいいのですが、どちらかに外れる場合もあるでしょう。もし、思ったよりもフックが強くて左に外れた場合、みなさんはどうしますか?
プロや上級者ならば、「思ったラインとは違ったな」という思いを抱きながら、それを確認するかのように3球とも同じところに外すケースもあります。
また、「どうしても入れたい」場合は、一度アドレスを解き、もう一度後方からラインを読み直してアドレスに入り、前回とは違った方向に打ち出してカップインを狙うはずです。
しかし、アマチュアゴルファーの場合、アドレスをまったく変えないで、ボールだけを右に打ち出してカップに入れようとする人が結構います。
これをやるには、インパクト~フォロースルーでフェースをオープンにしながら、押し出すように打ち出さなければならず、かえって“やってはいけないストローク”が体に記憶されます。
これこそ、“パッティンググリーンでの下手固め”。もしカップに入れたいと思うなら、必ずアドレスを取り直しましょう。
フックラインで思っていたよりもボールが切れたとき、
アドレスを変えずにカップに入れようとするのは厳禁。
こういうことをやっていると、
“やってはいけないストローク”が体に記憶されてしまう
出典:『とことん上手くなる!パッティング家練メソッド』著/松本哲也
【書誌情報】
『とことん上手くなる!パッティング家練メソッド』
著者:松本哲也
ゴルフのパットがうまくなるために、1アドレス(構え方)、2ストローク(打ち方)と距離感、3グリーンの読み方を写真を交えてその方法をわかりやすく解説。ラウンド当日の練習方法も、5分間~20分間の練習時間別に紹介。パッティングは、グリーンの傾斜を読む力、その感性を育むために必要な基礎技術をこの本で体得していただきたいと願いながら書きました。技術と感性が向上し、スコアアップに、そしてゴルフのおもしろさアップにつながりましたら幸いです。
公開日:2021.11.27