あなたの自律神経の状態は?腰痛以外の不調チェックシート
●自分の状態を知ることが大切
心の問題は、心因性腰痛をはじめ自律神経による不調に対してダイレクトに影響があるため、今の自分の状態を確認して心理的な問題があれば改善することが大事です。チェックシートでは心因性腰痛に関連がある自律神経を「フィジカル」と「メンタル」の両面から確認できます。チェックが多くなるほど、今の自律神経が乱れていると言えます。まずは自分の自律神経がどの程度乱れているかを確認し、現状を把握することが大切です。
この本を手に取った方は、とにかく腰痛を治したい、マッサージや病院に通ったけれども治らなかったという方が多いと思います。しかし、そういった方に話を聞くと腰痛以外にも深く眠れないとか、職場環境のプレッシャーでお腹の調子が悪いなど、別の不調サインが出ていることがあります。その多くは交感神経と副交感神経のバランスが崩れることによって引き起こされています。そのため忙しい仕事が落ち着いたり、職場が変わっただけでアンバランスだった自律神経が整うこともあります。
このチェックは腰痛が改善したり、逆に前より気になった際に、その都度確認してみるのもオススメです。自律神経は、自分自身で整えようと意識して生活を少し改善するだけで大きく変化します。自分の自律神経の状態を確認して、整える習慣をつけていきましょう。
腰痛以外の不調チェックシート
自律神経の乱れは、顔色やメンタル状態だけで簡単には判別しにくく人それぞれで症状が異なります。今回、フィジカルとメンタル合わせて18項目でチェックする方法をご紹介します。チェックした数が多いほど、自律神経の乱れが激しいので注意してください。
【3~6個】
チェック数は少ないですが腰に影響が出ている可能性があります。個数が増える前に自律神経を整える行動を。
【7~11個】
非常に自律神経が乱れている状態です。腰の不調以外にも全身の体調悪化が見えています。まずは、チェック数を半分に減らせるように努力していきましょう。
【11~個】
極端に自律神経が乱れている状態です。交感神経と副交感神経の波が完全に乱れているので、中長期的な改善が必要です。自分をもっといたわった行動を心がけましょう。
【出典】『原因不明の腰痛は自律神経が9割』
著:小林弘幸/順天堂大学医学部教授 日本文芸社刊
執筆者プロフィール
順天堂大学医学部教授。日本スポーツ協会公認スポーツドクター。スポーツ庁参与。順天堂大学医学部卒業、同大学院医学研究科を修了。ロンドン大学付属英国王立小児病院外科、アイルランド国立小児病院外科での勤務を経て、現職。自律神経研究の第一人者として、トップアスリートや文化人のコンディショニング、パフォーマンス向上指導に携わる。『医者が考案した「長生きみそ汁」』(アスコム)、『死ぬまで歩くにはスクワットだけすればいい』(幻冬舎)など、著書も多数。
病院で検査してもわからない……。原因不明の腰痛を“自律神経”から改善する一冊。国内でおよそ3000万人が悩んでいるとも言われている『腰痛』。
腰痛の原因はぎっくり腰やヘルニアなど様々ですが、実はその80%以上が原因不明と言われています。コロナ禍でカラダを動かすことが少なくなったため、「座りっぱなしだったから」「運動不足だから」と腰痛の原因を運動不足や筋肉疲労によるものだと思い込み、原因を突き止めようと病院を受診しても、結果は『異常なし』。よくわからないまま筋弛緩剤や炎症を抑える薬だけ飲むも、なかなかよくならない、という人が多くいます。また、腰痛は気になるがゆえにインターネットで検索すると、ガンや膵炎などの症状と一致することもあり、長く続くと不安に煽られて毎日楽しく生活することができなくなってしまうことも。そんな長引く謎の腰痛ですが、それはストレスと自律神経の乱れから来る現代病『心因性腰痛』かもしれません。本書では、そんな原因不明の腰痛を持つ人に向けて、自律神経の名医が腰痛の原因になっている自律神経を整えて痛みを取る『心因性腰痛』の改善法を紹介します。リラックスするための入浴法から腸がよみがえる食事法、心を軽くするために必要な考え方、生活習慣など、誰でもすぐに実践できる心因性腰痛の改善法を掲載します。しつこい痛みで、マッサージ・整体・針など、どんなに骨や筋肉への治療を試しても良くならない腰痛をお持ちの方にはぜひ読んで頂きたい一冊です。
公開日:2022.03.07