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自分で呼吸をコントロールできるようになると、呼吸力のアップも期待できる?【一流が実践する人生を変える呼吸法】

呼吸のリズムをコントロールする能力を高める

ここまでは、呼吸はゆっくり大きく行うことを基本として解説してきました。酸素を多く体内に取り入れるには、ゆっくり大きくしたほうが効果があります。これに加え、自分で呼吸をコントロールできるようになると、呼吸力のアップも期待できます。呼吸をコントロールする前に覚えておいてもらいたいのですが、自分自身で神経系をコントロールして切り替えられるのは2つあります。神経系とは自律神経になりますので、リラックス状態である副交感神経から、興奮状態の交感神経のことです。

1つ目は「皮膚」です。例えば、腕にぬるま湯をかける、冷水をかけるとします。ぬるま湯をかけると気持ちが良くリラックスした気分になります。反対に、冷水をかけると、急激な緊張状態となるのが分かることでしょう。体はこわばり驚くはずです。このように皮膚に対してアプローチすることで、自律神経はコントロールできるのです。

2つ目が「呼吸」になります。呼吸のやり方によって、リラックスした環境を作ることもできますし、息を止め続けると緊張状態を作り出せます。つまり、呼吸のリズムをコントロールする能力を高めていけば、神経系の切り替えをコントロールできることにもつながるのです。

3つの呼吸力アップエクササイズを実践しよう

 次ページから紹介する呼吸力アップのエクササイズは3つ。1対5の法則、リズム呼吸、ストップ呼吸です。

1対5の法則で行う呼吸法は、吐く時間をコントロールできるようにするのが目的です。息を吸うのはコントロールしやすいですが、吐き続けるのは結構難しいものです。吐く力は筋力アップにもつながりますので、吐く時間を伸ばして行います。

2つ目のリズム呼吸は、ゆっくりではなく速い呼吸をすることで、肺の周りの肋間筋などの筋肉を活動しやすくするための方法です。お腹を動かしながら呼吸をするのがポイントになります。3つ目のストップ呼吸は、呼吸を不規則にすることで筋肉の活動を高める効果があります。お腹の運動を一定にしないことも、呼吸力アップにはとても効果的なのです。呼吸をコントロールできるように、ぜひ実践してみてください。

出典:『一流が実践する人生を変える呼吸法』著/宮﨑裕樹

【書誌情報】
『一流が実践する人生を変える呼吸法』
著者:宮﨑裕樹

人間が健やかに生きていくうえで大切な呼吸を整えることで、腹横筋、肩甲骨などの体幹部や臓器を活性化し、ストレッチやトレーニングの効果を飛躍的に高めるメソッドを紹介する一冊。一流のスポーツ選手や数多くの芸能人が、実際に取り組んでおり、健康を高めつつ、ストレスを軽減した生き方のヒントがここにあります。

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