iDeCoは手数料がかかる。運営管理手数料が安いところを選ぼう
つみたてNISAは、どの証券会社や銀行を選んでも口座の維持手数料はありません。積み立てた投資信託から運用にかかる信託報酬が差し引かれるだけです。ところが、iDeCoの場合はそれに加えて、口座を持っているだけで毎月の掛金から3種類の手数料が差し引かれます。
・事務手数料 105円/月(年間1260円) 国民年金基金連合会に支払う
・資産管理手数料 66円/月(年間792円)信託銀行に支払う
・運営管理手数料 選ぶ証券会社や銀行によって異なり、無料の場合も
事務手数料と資産管理手数料は、どの証券会社や銀行を選んでも同じように必要となるコストです。
一方、運営管理手数料は証券会社や銀行に支払う費用なので、選ぶ証券会社や銀行によって異なります。無料のところもあれば、年間で5000円以上かかるところもあります。同じ証券会社や銀行でもプランによって手数料が異なったり、積み立てた資産が一定額以上になると安くなったりする場合もあります。証券会社や銀行は、運用に関して特定の商品をすすめるようなアドバイスはで
きないことになっています。
なかには口座開設の方法や取り扱い商品の特徴などを窓口で説明してくれるところもありますが、原則、ネットやコールセンター、郵送などの方法で手続きを行ない、どの商品を選ぶかは自分で決めなければなりません。ですから、基本的には運営管理手数料が安いところを選ぶのが有利です。
【出典】『ほったらかしで3000万円貯める! お金と投資の超入門』
監修:坂本綾子/ファイナンシャルプランナー(日本FP 協会認定CFP Ⓡ) 日本文芸社刊
監修者プロフィール
明治大学在学中より、雑誌の編集に携わり、卒業後にフリーランスの雑誌記者として独立。1988 年より女性誌、マネー誌にて、お金の記事を執筆。1999年にファイナンシャルプランナー資格取得。2010年にファイナンシャルプランナー坂本綾子事務所を設立し、執筆に加えて、家計相談やセミナー講師も行なう。2012 年よりフォスター・フォーラム(良質な金融商品を育てる会)の活動に参加、消費者教育を担当。近著に『年収200 万円の私でも心おだやかに毎日暮らせるお金の貯め方を教えてください!』(SB クリエイティブ)、『まだ間に合う! 50 歳からのお金の基本』(エムディエヌコーポレーション)、『節約・貯蓄・投資の前に 今さら聞けないお金の超基本』(朝日新聞出版)などがある。
書籍情報:『ほったらかしで3000万円貯める!お金と投資の超入門』
監修:坂本綾子/ファイナンシャルプランナー(日本FP 協会認定CFP Ⓡ)
もうお金で困らない、お金の不安を一掃! 知識ゼロ、貯金ゼロでもOK! ムリなく確実に、ほったらかしでドンドン貯まる「iDeCo(イデコ)」と「つみたてNISA(ニーサ)」のしくみと始め方をトコトンやさしく解説しました。いま、話題の「iDeCo」「つみたてNISA」は積み立て投資の最強ツールです。月3万円の積み立てでも、35年後には2700万円に!(年利4%で運用)。ほったらかしで3000万円を貯めるノウハウを存分に教えます。さまざまなシミュレーションのほか、成功例や失敗例、うまくいく「iDeCo」と「つみたてNISA」の始め方、失敗しない商品の選び方、選ぶべき厳選10本など、成功するために知っておきたい知識とテクニックが満載です。キーワードは、長期、分散、積み立て投資。投資に手間や時間をかけない、あてにいかない、予想をしない、なるべく早く初めて、長く続けること。ズバリわかる! ラクして大きく増やす、ズボラさん向けの投資術です。これからお金を増やしたい人、貯めたい人、必読です。
公開日:2022.05.27