お酒を飲むときに一番ダメなのが「一気飲み」
飲む量や順番、おつまみなど、お酒を飲むときに気をつけねばならないことはたくさんあります。お酒の飲み方もそのひとつです。
お酒を飲むときに一番ダメなのが「一気飲み」です。飲んだアルコールの5~20%は胃で吸収され、残りの80%は小腸から吸収されます。小腸の内壁には数千万本もの腸絨毛という突起があり、これが栄養素を吸収します。
仮に500ミリリットルのビールを一気飲みするとどうなるのか。ビールの炭酸が胃を刺激し、胃が蠕動運動を始めて即座にビールを腸に流し込みます。
すると腸絨毛が一気にビールを吸収、毛細血管を通してアルコールが肝臓に運ばれるわけです。500ミリリットルのビールに含まれる純アルコール量は20グラム程度ですが、これがまとめて肝臓に運ばれたら、肝臓はフル稼働せざるを得ません。
アルコール度数が低いお酒といえど、一気飲みは危険なので絶対にやめましょう。
そのほかにも、嘔吐する、動けなくなる、他人に絡む、記憶を失うなどの飲み方はできる限り避けるべきです。特に記憶をなくすまで飲むというのはかなり危険です。
これはアルコールによって脳の海馬がダメージを受けることで起こる現象です。認知症などの遠因になる可能性があるので、心当たりのある人は、お酒はほどほどにしてください。
出典:『眠れなくなるほど面白い 図解 肝臓の話』
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公開日:2022.04.10