加齢やストレスが睡眠の質を下げる
疲れているのになかなか寝つけない、夜中や明け方に目が覚めてしまう……。これら眠りの悩みは「不眠」や「睡眠障害」と呼ばれています。
私たちは眠っている間、「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」という2種類の睡眠を周期的に繰り返しています。脳は起きていて身体が眠っている状がレム睡眠、脳が深く眠っている状態がノンレム睡眠です。ノンレム睡眠の深さは1段階から4段階まであり、加齢によって2~3段階で止まるようになるのが一般的。歳をとると眠りが浅くなるのはこのためです。また、若い人でもストレスや心配ごとがあるとノンレム睡眠が深まらず、不眠の症状が表れます。
睡眠障害が慢性化すると、集中力や判断力が低下するばかりでなく、免疫機能が下がることで病気や感染症にかかりやすくなります。さらに食欲を抑制するレプチンというホルモンの分泌が抑えられ、肥満につながることもわかっています。
こうしたデメリットだらけの睡眠障害を克服するには睡眠環境の改善が不可欠。寝室では明かりを消し、スマホやテレビを見ないようにしましょう。心療内科では不眠のタイプに合わせて薬も処方してもらえます。何よりストレス軽減のために大切なのは、眠れなくてもあまり気にしすぎないこと。静かに横になり目を閉じているだけでも、脳を休息させることは可能なのです。
『図解 ストレスの話』はこんな人におすすめ!
・自宅でできるストレス解消法を知りたい
・なにがストレスの原因なのか知りたい
・急な頭痛や腹痛もストレスの一部であった?
と感じている方には大変おすすめな本です。
ストレス社会の現在、コロナの影響で環境が変化したことも加わり、仕事や家庭などでたまったストレスからくる心身の不調に悩んでいる人が増えています。そんな諸悪の根源であるストレスの解消法を医師が解説!
シリーズ累計250万部を突破した「図解シリーズ」の読みやすさ
図解シリーズは、右側に文章、左側に図解で解説という形で構成されているので、本が苦手な人にも理解しやすい内容です。
図解シリーズには、健康・実用だけではなく大人の学びなおしにピッタリな教養のテーマも満載。さくっと読めてしまうのに、しっかりとした専門家の知識を身につけることができるのが最大の魅力です!
気になる中身を少しだけご紹介!ネガティブでもいい!危機回避能力でうまく生きる
自分の後ろ向きな言動に対して「どうして自分はこうネガティブなんだろう・・・・・・」と、思い悩んでいる人は意外と多いのではないでしょうか。しかし、もともと人間はネガティブな思考をする生き物なのです。太古の昔、人が狩猟生活を営んでいた時代は、過酷な自然環境や獣との戦いなど、常に生命の危険に脅かされていました。そんな状況下では、いつも最悪を想定できる人が高い危機回避能力を持ち、生きのびる確率も高かったのです。つまり、心配性で臆病な人ほど強靭であり、生存能力にすぐれていたといえます。
こうした優位性が何万年も前から、DNAとして私たちに受け継がれているのです。ですから「人はネガティブで当然」「無理にポジティブなフリをしなくてもいい」と自信を持ってください。とはいえ、ネガティブな思いに支配されるのはつらいものです。うまく抜け出す方法も覚えておきましょう。
ポイントは浮かんでくるネガティブなイメージを、無理に振り払おうとしないこと。強く打ち消そうとするほど、かえってとらわれてしまいます。むしろ嫌な記憶や忘れたい場面を思い返し、心に浮かんだネガティブなイメージを縮小してみるのです。するとネガティブな思いが心に占める割合も小さくなり、その分、気持ちがラクになるでしょう。気が滅入る想像や妄想が頭から離れないとき、ぜひ試してみてください。
★ストレスに強い人と弱い人の差
★通勤時のゴロゴロおなかの原因
★夏と冬はうつになりやすい!?
★男性と女性でストレス解消法が違う?
などなど気になるタイトルが目白押し!
ストレスはためこんでしまうと心にも体にも不調をもたらします。ストレスがもとで引き起こしてしまう病気としてうつ病や不眠症、過敏性腸症候群などがありますが、特別な疾患がなかったり、目に見える異常が認められない場合もあり、誰にも言えずに一人で抱え込んでしまう人もいます。本書は、こうしたさまざまな悩みの原因となるストレスをためこまない解消法を解説するので、参考にしていただければ幸いです。
【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 ストレスの話』
ゆうき ゆう 監
諸悪の根源であるストレスの解消法を医師が解説。そもそも自律神経が乱れるまでストレスをため込まない男女別の考え方と、たまってしまったらすぐに自宅で解消できる方法を、メンタルマネジメントや栄養、運動など実用的な内容で紹介しています。
公開日:2023.03.11