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少ないごはんで満足するためには?1日どれくらいの「炭水化物量」がベストなのか【炭水化物の話】

Text:山田 悟

1日・1食あたりの糖質摂取量は?

血糖値が上がることを防ぐために、糖質を一切摂らなければいいのかというと、そうではありません。その理由は長続きしないからです。例えば、ご飯やうどん、ラーメン、パスタをはじめ、果物もお菓子も食べない生活を想像してみてください。なんとも味気ないうえに、ストレスも溜まると思いませんか。

さらに、糖質を含む食品の多くが食物繊維も含んでいるため、糖質断ちをすれば同時に食物繊維の摂取量も激減してしまいます。おいしい食事を楽しみながら、血糖値を下げられるのが「ロカボ」です。ゆるやかな糖質制限が可能で、リバウンドもしません。「ロカボ」における1食の糖質量は20〜40gです。この量を効率よく摂取する方法は3つあります。1つ目は主食とおかずで半分ずつ摂る方法です。

糖質20gは、ご飯50gに匹敵しますので、主食もおかずも少なめに抑えるという食べ方です。おにぎり1個、あるいは4枚切りの食パン1枚が糖質40gですので、主食で糖質をもう少し摂っておかずをゼロに近づけるというのが2つ目の方法。3つ目は、主食を食べず、おかずだけで糖質20〜40gを摂るという方法です。これらの食べ方を日替わりのルーティンで実行するなどして、無理なく続けられる習慣を身に付けていきましょう。

【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 炭水化物の話』
著:山田悟

【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 炭水化物の話』
著:山田 悟

昨今、健康法やダイエット法として“糖質制限”が浸透し定番となっていますが、一度やってみたものの挫折してしまう人も多く「一生続けるのは現実的じゃない…」「やっぱり主食を食べたい」という声も少なくありません。
 本書では『炭水化物』をテーマに、ガマンせずに食べながら痩せる方法や生活習慣病の予防に役立つ知識を、糖尿病専門医でもある著者が図解でわかりやすく解説します。
 すべてのカギは『血糖値』。血糖値と聞くと、糖尿病など生活習慣病の人だけが気にするべき数値のようなイメージがあるかもしれませんが、健康診断の数値にあらわれない『食後高血糖』は成人の2人に1人に起きているといわれており、誰もが他人事ではない数値です。
 炭水化物を食べながらでも血糖値を上げない食事法を具体的に紹介し、「GI値の低い食品って太りにくいの?」「外食のときはどうすればいい?」「食べ過ぎてしまったら翌日は食事を抜くべき?」といったギモンにも医学的に回答。さらに「白米よりチャーハンのほうが太らない」「油はたくさん摂ってOK」「朝のフルーツはNG」など、今までの固定概念を覆す新常識も。
 最先端の研究にもとづいた食事法で、炭水化物や糖質を「食べられない」ではなく「どう工夫して食べるか」がわかる、楽しく一生続けられるメソッドが満載の一冊です。

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