炭水化物抜きダイエットは続かない!
一時期「炭水化物抜きダイエット」が注目されたことがありました。しかし、炭水化物を抜けば糖質は制限できますが、同時に炭水化物の中に含まれる食物繊維まで抜くことになってしまいます。三大栄養素といわれる脂質やタンパク質は血糖値の上昇をなだらかにしてくれますが、食物繊維もその働きをもっています。血糖値を下げるために炭水化物を抜いた結果、食物繊維が摂取できなくなり、マイナス効果につながる場合もあるかもしれません。
ご飯やうどん、パスタなどを主食にしてきた人が、それらをいきなり断つことはきっとツライはず。我慢が続かず、その反動からドカ食いしてしまう恐れもあります。当然リバウンドにつながります。
そこで、ご飯やパンを完全に断つのではなく、半分にする。これなら、食べたい欲も叶えられますし、主食を減らした分、おかずをたっぷり食べられます。そうすれば、満腹感が長く持続しますので、無駄な間食をする必要がなくなります。糖質40gのおにぎりを1個食べて1食分の糖質を摂取してしまうより、ご飯を控えて、おかずのトンカツを1枚追加するほうが、糖質は抑えられるうえに、満足感も満腹感も得られるはずです。
【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 炭水化物の話』
著:山田悟
【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 炭水化物の話』
著:山田 悟
昨今、健康法やダイエット法として“糖質制限”が浸透し定番となっていますが、一度やってみたものの挫折してしまう人も多く「一生続けるのは現実的じゃない…」「やっぱり主食を食べたい」という声も少なくありません。
本書では『炭水化物』をテーマに、ガマンせずに食べながら痩せる方法や生活習慣病の予防に役立つ知識を、糖尿病専門医でもある著者が図解でわかりやすく解説します。
すべてのカギは『血糖値』。血糖値と聞くと、糖尿病など生活習慣病の人だけが気にするべき数値のようなイメージがあるかもしれませんが、健康診断の数値にあらわれない『食後高血糖』は成人の2人に1人に起きているといわれており、誰もが他人事ではない数値です。
炭水化物を食べながらでも血糖値を上げない食事法を具体的に紹介し、「GI値の低い食品って太りにくいの?」「外食のときはどうすればいい?」「食べ過ぎてしまったら翌日は食事を抜くべき?」といったギモンにも医学的に回答。さらに「白米よりチャーハンのほうが太らない」「油はたくさん摂ってOK」「朝のフルーツはNG」など、今までの固定概念を覆す新常識も。
最先端の研究にもとづいた食事法で、炭水化物や糖質を「食べられない」ではなく「どう工夫して食べるか」がわかる、楽しく一生続けられるメソッドが満載の一冊です。
公開日:2024.04.08