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卓球日本代表丹羽孝希を支える敏腕マネージャーの転職の考え方とは?

転職を「点」ではなく「線」に。今やっていることには必ず意味がある

ーお話を聞いていると、今の仕事も、これまでの広報やグッズなどの業務、全てが生かされているように思います。

集大成みたいな感じです。社会人になって10年ですけど、人よりすごく転職が多いんですよ。経歴だけ見たら「性格に問題があるんじゃないか」って思われるかもしれない(笑)でも積み重なってきたものを振り返るとすべてがつながっているんです。その時その時は「何でこの仕事してるんだろう」っていう瞬間もありましたけど。

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ーテレビ局のADからアスリートのマネージャーに至るまで、全てが線のようになっていますよね。

決勝であと一歩のところで逃して、一緒に泣きました。私まで泣く必要はないのかもしれませんが、先に2セット取って、1セット取られて、4セット目の7-2までリードしていたんですよ。あと4点取れば代表の内定が取れるというところで…するっといかれてしまって。試合が終わって目を真っ赤にしている岩渕を見ると、「勝たせてあげたかったな」という思いがこみ上げてきてしまって。戦うのは選手なんですけど、「何もできなくてごめんね」という気持ちになりました。

ー近くで見てきたからこそ、悔しいですよね。

周りの人にも恵まれて、私はすごく運がいい人間なんです。元々テレビ局志望じゃなかったですけど、ライオンズに入った時に「ああ、ここに来るために編集を学びなさいって神様が導いてくれたんだ」って思えました。今のマネージャーの仕事も「卓球がわからない私でいいの?」と最初は不安でしたけど、何か理由があってここにいるんだと思えるんです。全てが何かに導かれているような気がしていて、そうじゃないとここまでいいめぐり逢いもなかったと感じています。

ー誰しも先が見えないときがありますけど、今やっていることには必ず意味があるということですね。

それは自分の歩んできた10年で実証しているので。今、「何でこの仕事してるんだろう」と思っている人の中には、不満しか見えなくなっている人もたくさんいると思うんです。でも転職を重ねてきた自分だからこそ、今は絶対次につながるという確信を持っているし、伝えたいです。

ー今後の目標について教えてください。

選手に対する気持ちは誰にも負けない自信があるんですけど、スポーツビジネスの思考にもっともっと強くなりたい。たくさんの人から「丹羽選手を起用してよかったよ」「岩渕選手を使ってよかったよ」って言われることが、私の喜び。だから情だけでなくビジネススキルを磨いていって、厚かましいですけど「上野さんにマネジメントしてもらいたい」と言ってもらえるような存在になりたいです。

【インタビュー】 株式会社スヴェンソンスポーツマーケティング 上野香

◆経歴◆
1989年、埼玉県新座市出身。東京スクールオブビジネス(マスコミ広報学科スポーツ誌編集専攻)卒。小学生の時に見ていた西武ライオンズの試合がきっかけで、スポーツ業界を志す。テレビ局の制作会社、西武ライオンズの映像編集、BCリーグ「福島ホープス(現福島レッドホープス)」球団職員など複数回の転職を経て、2019年2月「株式会社スヴェンソンスポーツマーケティング」に入社。2020年東京オリンピックの卓球日本代表入りを確実とした丹羽孝希選手や、東京パラリンピックでの金メダルを目指す岩渕幸洋選手のマネージャーとして活躍中。

【取材元】スポジョバ〜スポーツ業界に特化した求人メディアサイト〜

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