小学生男子の思春期の悩みと体の変化|毛・声変わり・心のイライラ…個人差への正しい向き合い方

小学生男子が思春期に起こる変化で今悩んでいること

小学校高学年あたりになると、「急に背が伸びてきた」「毛が生えてきた」「声が変」「ニキビができた」という変化を自分自身で感じるかもしれません。

他にも「なんだか、大人のいうことを素直に聞けない」「落ち着かない、イライラしてしまう」「ちょっとしたことで、落ち込んでしまう」という心の悩みを抱えているかもしれません。

これらは、大人になるための成長のあかし。

とくに多い「毛(体毛・陰毛)」の悩み

とくに「毛が生えた」もしくは「生えていない」というのは、小学生男子の大きな悩みのひとつ。

高学年では、修学旅行などで、みんなでお風呂に入る機会があったりすると、気になってしまうかもしれません。

寝て起きたら急に大人になっていたということはなく、体と心は少しずつゆっくりと変化していきます。

個人差もあり、みんなが同じ成長スピードではありません。

自分はまだ体の変化がないと焦らなくてよいですし、周りよりも早く変化が訪れたからといって恥ずかしがったり、隠したりする必要はありません。

これからおとずれる思春期に、どんな体と心の変化があるのか、どうやって大人になっていくのかを本章で紹介します。

思春期に起こる変化

思春期に起こる変化【12歳までに知っておきたい男の子のためのおうちでできる性教育】
思春期に起こる変化2【12歳までに知っておきたい男の子のためのおうちでできる性教育】

【出典】『12歳までに知っておきたい男の子のためのおうちでできる性教育』著: 高橋幸子

【著者紹介】高橋幸子
産婦人科専門医。山形大学医学部医学科卒業。埼玉医科大学地域医学医療センターなどを経て、現在、埼玉医科大学医療人育成支援センター・地域医学推進センター助教。埼玉医科大学医学教育センター、埼玉医科大学病院産婦人科助教を兼任。日本家族計画協会クリニック非常勤医師。SAIPE 彩の国連携力育成プロジェクトメンバー、IPW実習 教員FT、SCAP(埼玉医科大学こども養育支援チーム)委員、GID医学・医療推進委員会委員。全国の小学校・中学校・高等学校にて性教育の講演を行う。

男の子の思春期に起こる具体的な変化一覧

男の子が10〜12歳頃から迎える主な変化をまとめました。事前にお子さんと一緒に知っておくことで、いざ変化が訪れたときもパニックにならずに受け止めることができます。

  • 体の変化
    • 声変わり(変声期): 喉仏が発達し、一時的に声が出にくくなったり、低い声へと変わっていきます。
    • 体毛・陰毛の発毛: 脇やデリケートゾーンに毛が生え始めます。
    • 体型の変化: 筋肉や骨格が発達し、急激に身長が伸びます(成長スパート)。
    • ニキビ・体臭: 皮脂の分泌が盛んになり、ニキビができやすくなったり、汗のにおいが変化します。
  • 心の変化
    • 原因のないイライラ、モヤモヤ感
    • 親や大人に対する反抗心(自立心の芽生え)
    • 他人の目が急に気になり出す(羞恥心の発達)

【親向け】思春期の男の子の悩みに寄り添う3つの接し方

子どもが思春期の変化に悩んでいるとき、親はどのようにサポートすればよいでしょうか。

1. 「個人差があること」を何度も伝える

「成長のスピードは人それぞれ。早いのも遅いのも、どちらも正常だよ」と言葉にして伝えてあげてください。特に毛の有無や身長に悩んでいる子には、この一言が大きな安心感につながります。

2. プライバシーを尊重し、無理に聞き出さない

羞恥心が芽生える時期です。部屋に入るときは必ずノックをする、お風呂上がりの着替えの空間を分けるなど、一人の大人としてのプライバシーを守ってあげましょう。

3. 正しい情報(本や専門家の言葉)を家庭に置いておく

親から面と向かって「性教育」の話をするのが気恥ずかしい場合は、リビングにさりげなく正しい知識が載った本を置いておくのがおすすめです。子どもが一人でこっそり読んで学ぶことができます。

小学生男子の思春期・性教育に関するよくある質問(FAQ)

Q. 男の子の性教育は何歳から始めるべきですか?

A. 体の変化が本格化する前の「9〜10歳(小学校3・4年生)」頃から、少しずつ伝えていくのがベストです。事前に「これからこういう変化が起きるよ」と知っておくことで、子ども自身が自分の体を肯定的に受け止められるようになります。

Q. 子どもが「毛が気になるから剃りたい」と言ったら?

A. 否定せず、まずは悩んでいる気持ちを受け止めてあげましょう。カミソリでの正しい剃り方や、肌を傷つけない方法を一緒に調べるなど、頭ごなしに禁止しない対応が大切です。

Q. 急にイライラして口数が減ったのですが、どう対応すれば?

A. ホルモンバランスの急激な変化によるもので、本人にもコントロールできないイライラです。「反抗期が始まった」と親も感情的にぶつかるのではなく、一歩引いて「いつでも味方だよ」というスタンスで見守りましょう。

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【書籍情報】
『12歳までに知っておきたい男の子のためのおうちでできる性教育』
著:高橋幸子

男の子の「気になっているけれど、面と向かっては聞きづらいこと」パパママの「どうやって伝えたらいいかわからないこと」にこたえます!これから思春期を迎える男の子、思春期の入り口に立った男の子が知っておきたい「性の知識」をわかりやすく紹介。マンガ・イラスト図解・全編フリガナつきの読み物で、子どもひとりでも、家族でも読める1冊です。学校では教えてくれない、パパやママも伝え方がわからない、
・これから起こる体の変化と対応法
・家族や友達との距離感が変化し、心にも変化が訪れたときの対応法
・SNSや友達同士の噂に惑わされないための正しい「性の知識」の身につけ方
・体と心の変化に困ったとき、悩んだときの相談先の見つけ方
などを解説。
性教育は子どもを守るだけでなく、子どもの自己肯定感をも高めることができます。誰しも体や心に「境界線」をもっていることを学ぶので、自分も人も大切にできる・人と心地よい関係を築けるようになります。著者は、産婦人科医のサッコ先生こと高橋幸子先生。全国の小学校・中学校で性教育の講演を行ない、子どもたちの多くの質問に答え続けている高橋先生の、科学的にわかりやすく伝えるコツも満載です。

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