頭のよい子の本棚は、どんなもの?②
本棚は大人が整理整頓する
勉強用に本棚をつくるのであれば、図書館のような分類を目指すことが大切です。国語・算数・理科・社会と教科がぐちゃぐちゃになっていると、いざ本を読みたいときに、探すことが面倒になってしまいます。これも、勉強のやる気を下げてしまう原因になるのです。
おとうさんおかあさんが司書になったつもりで、子どもの本棚を整理してあげましょう。
本棚を整理するときのポイント
- 同じ分類のものは、そばに並べる
- よく使う本は、取りやすい位置に置く
- マンガなどは、あまり目につかず、取り出すのが少し面倒な奥のほうに置く
大人もキッチンの収納をするとき、使いやすいものをいつも手に取れるところに置き、めったに使わないものは少し取り出しにくいところに入れておくなどして、自然と整理整頓をしているはずです。
これと同じように、子どもの本棚も整理してみましょう。
図鑑シリーズ、歴史シリーズを全巻揃える必要はない
本棚に置く本について補足しておくと、図鑑や歴史の漫画シリーズを揃える必要はありません。昆虫の図鑑を1冊買ったら、次は動物、植物、宇宙、美術…と同じ図鑑シリーズを買い揃えていきたくなってしまいますが、これはよくある大人の勘違いですので、注意してください。
本棚には「虫」や「宇宙」など特定のジャンルの本だけが何冊もある状態になるかもしれませんが、それでかまいません。好きなことをどんどん突き詰めていき、その周辺へと興味の幅を広げていく…これが、本当の学びにつながります。
とくに子どもがまだ小さいときほど、この学び方がおすすめです。
【出典】『集中力 やる気 学力がアップする 頭のよい子が育つ家のしかけ』著:石田勝紀
【書誌情報】
『集中力 やる気 学力がアップする 頭のよい子が育つ家のしかけ』
著:石田勝紀
本書『頭のよい子の育て方』では、「頭のよい子」とは、単に学力や成績が優れた子どもを指すのではなく、その子自身の特性やタイプに応じた能力や個性が発揮されている状態を意味すると提案します。著者は、親として子どもの個性に合わせた育児の重要性を強調し、シンプルで無理のない生活環境を整えることが、子どもの健全な成長を促す鍵であると説いています。また、親の都合で育児を進めるのではなく、子どもの特性に合ったアプローチが必要であることを具体的な例を交えて解説しています。子どもの成長をサポートするための実践的なアドバイスが満載の一冊です。
公開日:2024.09.14