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調べ物をする時は紙の辞書が良いのか、それとも電子辞書が良いのか【集中力 やる気 学力がアップする 頭のよい子が育つ家のしかけ】

Text:石田勝紀

「デジタル製品」は子どもの教育にプラス?マイナス?②

調べ物は、紙の辞書と電子辞書、どっちがいい?

調べ物をするとき、紙の辞書がよいのか電子辞書がよいのかということも、よく相談される内容です。

「絶対、紙の辞書がいい。自分の手で調べたほうが頭に入る」と考えている親御さんも多く、わたしもこれまで、アナログの辞書で調べられるものから取り組んでくださいとお話ししてきました。

でも、最近は電子辞書やスマートフォンで調べられるほうが簡単ですし、近年の中学生・高校生の多くは紙の辞書を使っていません。現代の子どもたちにとって、デジタルはそれほど身近なものになっているのです。

そして、紙の辞書から使い始めた場合でも、最終的にはデジタルの電子辞書を使うとうに変わっていくのです。

これは、車の運転免許のマニュアルとオートマチックのような差です。

マニュアル免許を取れば、マニュアル車もオートマ車も乗れるようになります。ところが、先にオートマ免許を取ってしまったら、その後マニュアル車に乗ることは難しくなります。

そもそも、マニュアル車に乗る必要がないのであれば、オートマ免許で十分ですよね。

つまり、紙の辞書から入れば、アナログとデジタルの双方を経験できますが、デジタルから入れば、それだけしか経験できなくなるということです。経験量の差がその後の人生で何か影響を与えることがあるかもしれませんが、大きな差が生まれるとは考えにくいでしょう。

現代は、子どもたちとデジタル製品は切っても切れないものです。

ぜひ、大人の意見だけを押しつけず、子どもたちが自分に合った使い方を見つけられるように、うながしてあげましょう。

【出典】『集中力 やる気 学力がアップする 頭のよい子が育つ家のしかけ』著:石田勝紀

【書誌情報】
『集中力 やる気 学力がアップする 頭のよい子が育つ家のしかけ』
著:石田勝紀

本書『頭のよい子の育て方』では、「頭のよい子」とは、単に学力や成績が優れた子どもを指すのではなく、その子自身の特性やタイプに応じた能力や個性が発揮されている状態を意味すると提案します。著者は、親として子どもの個性に合わせた育児の重要性を強調し、シンプルで無理のない生活環境を整えることが、子どもの健全な成長を促す鍵であると説いています。また、親の都合で育児を進めるのではなく、子どもの特性に合ったアプローチが必要であることを具体的な例を交えて解説しています。子どもの成長をサポートするための実践的なアドバイスが満載の一冊です。

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