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宿題と遊びはどちらが先が良い?子供がやる気を持って取り組める方法とは?【集中力 やる気 学力がアップする 頭のよい子が育つ家のしかけ】

Text:石田勝紀

「まず宿題からやろう」はNGワード

ファーストステップを工夫する

前項までの「時間を見える化」する話に関連する、勉強における時間の使い方についても紹介しておきましょう。

せっかく1日のスケジュールを考えても、計画倒れになってしまうことはありませんか?計画倒れにならないようにするポイントは、子どもたちが「やってもいいかな」と思えるものから始めることです。

たとえば、ピーマンが嫌いな子に、「最初にビーマンを食べちゃいなさい!」といったら、ひと口目が進まず、食事時間が長くなることが想像できます。

同様に、学校から帰ってきて、「宿選しなさい!」といわれると、宿題の内容にかかわらずやる気が落ちて、取り組むまでに時間がかかってしまうのです。

子どものやる気を下げないように、学校から帰ってきてすぐに「宿題をやりなさい」といわないように気をつけましょう。

「やってもいいものは何?」とたずねる

子どものやる気を引き出すには、言葉の使い方が重要です。宿題をしてほしいときには、「やってもいいものは何?」と聞くようにしてください。

宿題のなかに子どもたちの「やりたいもの」はないはずなので、「やってもいいもの」を聞くのがポイントです。

「漢字練習ならやってもいい」といったら漢字練習から、「音読ならやってもいい」 といったら音読から始めさせます。

また、23ページで紹介した間取りでは、学校から帰宅した後、玄関で宿題を終えてすっきりさせてから家のなかに入ることもあるという子が登場しました。

そのように、家のなかのどこで宿題をするのがよいか、子どもに聞いてみてもよいかもしれません。

少し行動することで弾みがついて、次のステップに進んでもよいかなという思いが芽生えやすくなります。はじめの一歩を踏み出せたら、その勢いでほかの宿題もこなせるようになっていくはずです。

宿題が先かゲームが先か?

「宿題とゲームは、どちらが先ならよいでしょうか?」という相談も、よく受けます。

ゲームを先にやりたい子どもに対して、勉強を先にやらせたい親のぶつかり合いは、どのご家庭でも起こっている「あるある」問題ではないでしょうか。

遊びが先か勉強が先かは、両方試してみることをおすすめします。

どちらが先か?のチェックポイント

① 勉強から始めて、あとで遊ぶパターン

② 遊んでから、あとで勉強するパターン

  • 遊びと勉強は、両方とも終えられたか?
  • 両方とも終わっていたら、どちらのほうがより充実していたか?

2パターン試してみて、よりその子の充実度の高い方法を取り入れるとよいでしょう。

親に無理やり決められたルールで、「勉強が先、遊びが後」といわれたら、子どもはダラダラして、ゲームする時間がどんどん減ってしまいます。

そのうちに子どもが怒り出して、親子ゲンカになってしまうのです。「先に宿題をしなさい!」と強制しすぎると、家族仲が悪くなってしまう要因になることもあるので気をつけてください。

【出典】『集中力 やる気 学力がアップする 頭のよい子が育つ家のしかけ』著:石田勝紀

【書誌情報】
『集中力 やる気 学力がアップする 頭のよい子が育つ家のしかけ』
著:石田勝紀

本書『頭のよい子の育て方』では、「頭のよい子」とは、単に学力や成績が優れた子どもを指すのではなく、その子自身の特性やタイプに応じた能力や個性が発揮されている状態を意味すると提案します。著者は、親として子どもの個性に合わせた育児の重要性を強調し、シンプルで無理のない生活環境を整えることが、子どもの健全な成長を促す鍵であると説いています。また、親の都合で育児を進めるのではなく、子どもの特性に合ったアプローチが必要であることを具体的な例を交えて解説しています。子どもの成長をサポートするための実践的なアドバイスが満載の一冊です。

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