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昨季防御率1.95。2年連続セーブ王山﨑康晃の少年時代とは?【あのプロ野球選手の少年時代】

Text:編著/花田 雪

「速いけどコンロトールがなかった」山﨑康晃

 山﨑康晃は小学生時代に入団した軟式野球チーム『西日暮里グライティーズ』では、帝京高校入学までプレー。当時の指導者・内山潤司さんいわく、山﨑康晃少年は「ボールは速いけどコントロールが全くない」ノーコン投手だったという。

 これは、山﨑康晃本人も認めるところで「ストライクがそもそも入らないから、試合がなかなか進まない」という状況だったという。ただ、いわゆる身体能力は当時から抜群。小学生時代からリレーの選手の常連で、中学1年生時にはベースランニングで2歳上の3年生を負かすこともあったという。

「足腰の強さやバネは野球選手の基本。ヤマもそこが抜群だったので足も速いし打球も飛ぶ。体は細かったけど、パワーもありました。中学3年生の時点では4番も打って、打席に入れば外野が下がるような打者にまで成長しましたね」

 内山さんが語るように、当時の山﨑康晃は投手だけでなく野手としても評価が高かったのだ。

山﨑康晃は荒川の土手で練習をしていた

【書誌情報】
『あのプロ野球選手の少年時代』
刊行:宝島社

 プロ野球選手は一体、どんな少年時代を過ごしてきたのか――?

 本書は、侍JAPANに名を連ねる日本を代表する選手たちの少年時代を、小・中学校の指導者や本人から取材した記録集です。

(まえがきより一部抜粋)

 本書では、秋山翔吾、前田健太、柳田悠岐、菅野智之、山﨑康晃、鈴木誠也という6人のメジャーリーガー、プロ野球選手の少年時代を知る指導者に話を聞き、それを一冊にまとめている。

 また嬉しいことに秋山翔吾、柳田悠岐、山﨑康晃といった選手本人からも、当時のエピソードを聞くことができた。

 些細な思いつきからはじまったこの企画が一冊の本にまとまり、世に出るのはなんとも不思議な気持ちだ。

 誰もが憧れるスーパースターにも、ひとしく『少年時代』がある。彼らがどんな子ども時代を過ごし、どんな成長曲線を描いてきたのか。

 本書を通して、その『知られざる時代』を少しでも伝えることができれば幸いだ。

【本書掲載の選手】
秋山翔吾
(大津スネークス/湘南武山フェニックス→横浜金沢リトルシニア→横浜創学館高校→八戸大学→埼玉西武ライオンズ→シンシナティ・レッズ)

前田健太
(岸和田イーグレッツ→忠岡ボーイズ→PL学園高校→広島東洋カープ→ロサンゼルス・ドジャース→ミネソタ・ツインズ)

柳田悠岐
(西風五月が丘少年野球クラブ→八幡少年野球クラブシニア→広島商業高校→広島経済大学→福岡ソフトバンクホークス)

菅野智之
(東林ファルコンズ→相模原市立新町中学校→東海大相模高校→東海大学→読売ジャイアンツ)

山﨑康晃
(西日暮里グライティーズ→荒川区立尾久八幡中学校→帝京高校→亜細亜大学→横浜DeNAベイスターズ)

鈴木誠也
(荒川リトルシニア→二松學舍大学附属→広島東洋カープ)

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