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四柱推命の成り立ち【一番わかりやすい はじめての四柱推命】

Text:愛新覚羅ゆうはん

四柱推命の成り立ち

歴史を知ることで解釈が深まる

四柱推命への理解をより深めやすくするために、ここでは成り立ちや歴史をご紹介します。重要な要素である天干地支は、殷の時代、占いに使われた獣骨に、甲骨文として刻まれていたことがわかっています。この時代、卜(卜占術)が非常に盛んで、天干地支の起源とも考えられますが、四柱推命の原書といわれるものはまだ見つかっていません。

その一方で、四柱推命の起源は、古代の文献『河図洛書』にあるともいわれています。この書物には太極、陰陽、四象、五行、八卦など、ほぼすべての東洋占術の思想のベースが書かれており、天干についても記されています。

現代の四柱推命の基を作ったのは、唐の時代(618 ~ 907年)の李虚中と言われています。しかし、まだ三柱のみだったため、正確には四柱推命とはいえません。のちに、宋の時代(960 ~ 1279年)に、命術学の基礎を築き、占星術師でもあった徐子平が四柱(八字)推命の形に整えました。四柱推命は、子平の名前と八字を組み合わせて「子平八字(推命)」や「八字占い(推命)」とも呼ばれます。そしてその後、今日の四柱推命の原典となる『淵海子平』が作られました。

四柱推命のおもな歴史年表

当時の占いの存在価値

古代中国では易経や風水と同じく、四柱推命もまた個人を占うのではなく、政治や国家を動かすために使われていたといわれる。さらに、当時の占い師は、現代のように名乗れば占い師になれるというわけではなく、才能や実力をもつ選ばれし人しか担うことができなかった。占いがどれほど重要視されていたかがわかる。

【出典】『一番わかりやすい はじめての四柱推命』著:愛新覚羅ゆうはん

【書誌情報】
『一番わかりやすい はじめての四柱推命』
著:愛新覚羅ゆうはん

四柱推命は、生まれた瞬間に決まる不変的な要素を扱う命術のひとつです。古代中国の思想・哲学に基づいて読み解く理論性の高さが特徴で、占いの帝王ともいわれます。
本書は、習得するのが難しいという声の多い四柱推命を、とことんわかりやすく学べるようにした1冊です。

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