交感神経が暴走!体温調節の司令塔が引き起こす“冷えスパイラル”とは【眠れなくなるほど面白い 図解 冷えと乾燥の話】


冷えが自律神経のバランスを崩す
生命維持のために自分の意思とは関係なく働く神経を「自律神経」といい、呼吸や内臓の働き、代謝など、体のあらゆる機能を司っています。冷えや乾燥に深く関わる「体温」を調節するのも、この自律神経の役割です。
自律神経には、活動するときに優位に働く「交感神経」と、リラックスしているときに優位に働く「副交感神経」の2つがあります。それぞれ活動時と休息時に交互に働き、どちらか一方に偏らず、両方ともしっかり働いているのがよい状態。ところが、体の冷えが続くと自律神経の働きが偏り、バランスが崩れてしまうのです。
自律神経の司令塔がある脳の視床下部には、「体温調節中枢」があり、自律神経を介して体温を一定に保つよう働いています。「寒い」と感じたら交感神経が働き、血管を収縮させて体内の熱をキープ。反対に「暑い」と感じたら副交感神経が働き、血管を拡張させて体表から熱を放出します。しかし、慢性的な冷えが続くと交感神経ばかりが働くことになり、常に体が緊張状態に。すると、自律神経のバランスが乱れ、体温調節機能も低下。逆に冷えが進むことになるのです。
この負のスパイラルを断ち切るには、積極的に体をあたためて副交感神経が働くようにすることが大切。特に入浴時に湯船であたたまることは、副交感神経を高める効果があるのでおすすめです。
勝手に体温を調節してくれるしくみがある

体が冷えすぎると、交感神経が活発になりすぎてしまう
体が冷えを感じ、視床下部から体温を保つように指令が出ると交感神経が働きます(上の図の2)。しかし冷えが改善されず指令が頻繁になると、交感神経が活発になりすぎて自律神経のバランスが乱れてしまうのです。

【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 冷えと乾燥の話』著:石原新菜
【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 冷えと乾燥の話』
著:石原新菜
★累計300万部突破!『眠れなくなるほど面白い図解シリーズ』の健康ジャンル最新作!気になる“冷えと乾燥”を一気に改善できる名医の超メソッドを大公開!★
季節問わず、多くの人の悩みの種である“冷えと乾燥”。
寒い季節はもちろん夏場でもクーラーなどで手足がすぐに冷えてしまったり、ケアしていてもなかなか乾燥肌が治らなかったりと、いつかは良くなると思いつつ、悩んでいる人も多くいます。
冷えの大きな原因は、末端の毛細血管まで血が通っていない状態の“ゴースト血管”。
血流が悪いと手足まで血がうまく流れずに、冷えてしまいます。
また、乾燥は新陳代謝がうまくいっていないことが原因のため、血流を改善し、基礎代謝が上がることで改善していきます。
そんな冷えと乾燥を改善するのに一番重要なのが『Tie2(タイツー)』と呼ばれる血管を若返らせる酵素。
この『Tie2』を日常の中で活性化することで、自然と冷えも乾燥も無縁の体になっていきます。
本書では、温活の名医と呼ばれる著者が今までの研究の中でも効果の高い方法を厳選し、『Tie2』を活性化させる方法をプログラム化!
冷えと乾燥がダブルで一気に改善できる最強のメソッドを紹介します。
飲むだけで最強に体が温まる『ヒハツジンジャールイボスティー』や、お風呂でダブル効果の『最強塩風呂&”ながら保湿”3分パック入浴』、さらに、手足の末端神経まで一瞬で血がめぐる『手足1分運動』など、誰でもすぐにできて、効果絶大なメソッドが満載です。
冷えと乾燥が無くなれば不快感が減るだけでなく、免疫力が上がったり、肌がみるみる若返ったり、いいことばかり。
今日からすぐ始められるので、男女問わず冷え性や乾燥肌が気になる方にはぜひ手に取って頂きたい一冊です。
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