“子どもの奥歯が上下4本期”、スプーンの握り方3ステップで「食べる力」を育てよう【歯並びをよくする離乳食・幼児食】

STAGE4【奥歯が上下4本期】ごはんとレシピ

スプーンの握り方の流れ

STEP 1 上手持ち
 指先の細かな動きが難しいので、上から握って持つ形でOK。
 ↓
【STEP 2 下手持ち】
 上から握るのに慣れたら、下手持ちで持つようにする。
 ↓
【STEP 3 鉛筆持ち】
 うまく口まで運べるようになってきたら、親指、ひと差し指、中指を使う正しい持ち方にする。

この時期のテーマ

前歯でかじり取り、奥歯でそしゃくして嚥下できるようになります。奥歯でのそしゃくを練習します。

調理のポイント

繊維質が多い物、かたい塊肉はまだそしゃくが難しい時期。大人が食べるものよりやわらかくします。

この時期以降は、大人ごはんと一緒に作れるよう、大人2食+子ども1食分のレシピが多くなります。子どもが食べる分量は大人の半量が目安です。

POINT!

スプーンはすくう部分が深すぎたり、柄の長さが長すぎたりすると、食べにくくなるのでチェックを。

鮭とじゃがいものめんつゆバター

材料(大人2食+子ども1食分)

● 生鮭・・・3切(240g)
● 薄力粉・・・大さじ1/2
● じゃがいも・・・2個(300g)
● バター・・・10g
● めんつゆ(3倍濃縮)・・・小さじ2

作り方

鮭は4等分に切り、薄力粉をまぶす。
じゃがいもは1cm厚さの半月切りにする。耐熱ボウルに入れ、ふんわりとラップをかけて電子レンジで6分加熱する。
フライパンにバターを入れて中火にかけ、を焼く。片面に焼き色がついたら裏返し、空いたところにのじゃがいもを加えてさらに2分ほど焼く。めんつゆを回しかけ、さっと炒め合わせる。

【出典】『歯並びをよくする離乳食・幼児食』著:杉原麻美/藤原朋未

【書誌情報】
『歯並びをよくする離乳食・幼児食』
著:杉原麻美/藤原朋未

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