正式な日本名がない!? 2017年に認定された新種の雲の特徴とは【最新の国際基準で見わける 雲の図鑑】


中層 高積雲【asperitas】

(日本名なし)asperitas asp
別名[アスペラトゥス雲] 遭遇チャンス:★★
雲の底が荒波のようにうねる
2017年に新しく『国際雲図帳』に追加されました。 筆者が調べた範囲では、日本に古くからあるさまざまな雲の呼び名には、これに該当するものは見つかっていません。
asperitasは、ラテン語で「表面の粗いさま」。でこぼこしたさまを示します。 その名前の通り、雲の底が荒波のように不規則にうねります。 一見すると高層雲のように見えますが、高積雲として扱われます。
雲の底が波打ち隙間はなし
雲の底がやや不規則に波打ち、起伏がたいへん大きく目立ちます。まるで高層雲であるかのように分厚く灰色で、雲に隙間はほとんどありません。
【出典】『最新の国際基準で見わける 雲の図鑑』著:岩槻秀明
【書誌情報】
『最新の国際基準で見わける 雲の図鑑』
著:岩槻秀明
季節ごとに見られる雲やレアな雲、気象予報の役に立つ雲など、科学的な観点から見る雲に加え、雲海や霧など景色として楽しめる雲まで解説する雲図鑑です。
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