水鳥が水に浮かべるのはなぜ? 水辺に特化した個性的な生態とは【眠れなくなるほど面白い 図解 鳥の話】

湖、河川、海……水とともに生きる鳥たち
水辺に特化した個性的なフォルム
水辺には、陸地とは異なる進化を遂げた鳥たちが暮らしています。湖や川、池、湿地、さらには海岸や干潟など、水のある場所に特化して生活する鳥たちは、一般に「水鳥」と呼ばれます。カモ、カワセミ、フラミンゴ、ハシビロコウなど、その種類は非常に多岐にわたります。
水鳥の最大の特徴は、水中や水面での活動に適応した体のつくりです。たとえばカモ類の多くは、羽に撥水性を持たせるために、自分の体から分泌した脂を羽に塗り、水をはじく工夫をしています。また、羽毛の内側に空気をためることで浮力を得て、水に浮かぶことができます。
水辺の鳥は、脚やくちばしにも特徴があります。長い脚で浅瀬を歩くサギ類、鋭く長いくちばしで水中の魚を突くカワセミ、湾曲したくちばしで泥の中のエサを探るシギ類など、エサのとり方に応じた形に進化してきたのです。
また、渡りを行う種が多いのも水鳥の特徴です。アジサシやカモメなどの海鳥は、南北の大陸をまたいで長距離を移動します。中には、年に地球を2周するほどの距離を渡るキョクアジサシのような鳥もいます。
また、水鳥たちは繁殖や求愛行動においても個性的。魚をプレゼントして相手にアピールするカワセミや、オシドリのように見た目と実態がちょっと違うつがい関係を持つものもいます。
水鳥たちの主な生息環境
湖
例:カモ類、白鳥など

泳ぐのが得意。カモ類は、羽毛に脂を塗って撥水加工し、水をはじく構造+空気を含んで浮力を得ている。
川
例:カワセミ、キセキレイなど

カワセミなど、水中の魚や昆虫を捕えるため、くちばしが鋭く長い鳥が多い。
海
例:カモメ、ウミネコなど

足に水かきがついているなど、海面にいる魚を捕らえるための体のつくりをしている鳥が多い。
干潟・湿地
例:サギ類、トキ、ハシビロコウなど

トキやフラミンゴのように、浅い水に立ちながらエサを探すために、脚が長い鳥が多い。
【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 鳥の話』監修:小宮輝之
【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 鳥の話』
監修:小宮輝之
飼うこと、食べること、動物園・水族館・花鳥園などでの鑑賞、身近にいる野鳥など、寿命が長い上、インコやオウムなどは話したり、歌ったりとコミュニケーションもとれることから、日本には愛鳥家も多く鳥関連のイベントも定期的に開催されており、動物類のなかでもコアファンが多い生き物です。
鳥類は恐竜時代から大量絶滅を唯一生き延びた動物のため、歴史も古く、進化の過程で飛ぶ・飛ばないをはじめ、大きさや形、色、生息地域も異なり、外見も内面も個性豊か。
社交性も高い上、カラスやオウムなどは知能も高く、行動学の観点でも面白い特徴が多く見られます。
「約1万種類いる鳥類の半分はスズメの仲間」
「鳥の祖先は、結局恐竜なの?」
「鳥に歯はない。くちばしは骨?角質?」
「カラスは家族のためなら、友情は簡単に裏切る」
「スグロミツドリは“右半身がオスで左半身がメス”」
「カメは万年、ツルは千年 ツルの本当の寿命は30年」
「おしどり夫婦の由来であるオシドリは普通に浮気する」
「ダチョウは家族が入れ替わっても気付かない」
「ハゲワシがハゲているのは、ちゃんとした理由がある」などなど
そんな鳥たちの意外な生態や知られざる雑学が詰まった子どもから大人まで幅広く楽しめる一冊です。
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