ダウンスウィングで、頭も一緒に回してしまう
【注目ポイント】
● 「下半身だけを90度左に回す」と言っているのに、頭も一緒に左に回してしまう大人は言葉を頭で考えてから動作するので、頭(ヘッド)が右に90度、左に90度回転してしまう
● 頭(顔の向き)は変えずに、上半身90度の次は下半身90度が正解
テークバックは斜め回転、ダウンスウィング以降は横回転
【注目ポイント】
● S1は、上半身だけの動きなので、前傾姿勢で斜め軸の回転をしても、間違いは起きにくい
● しかし、同じイメージでS2を行うと、下半身を回したときに、フォローで右肩が下がりミスになる
● S2の準備段階でクラブを上に持ち上げてやっているときは、軸に対して上半身は横回転、下半身も横回転で良かったが、前傾姿勢を取った途端、難しくなるのはそのため
● そこで、S2で前傾姿勢を取ったときは、テークバックは斜め回転、ダウン以降は下半身の横回転のイメージでスウィングする
● このイメージなら、実際にスピードがついた状態で、正しいS2スウィングができる
【書誌情報】
『クォーター理論 基本編』
著者:桑田泉
「ボールをよく見ろ!」「ヘッドアップするな!」など、ゴルファーなら誰でも一度は、このようなアドバイスを受けたことがあるはず。でも実際には、このレッスンを実践しても「上手くなった」という手応えがないまま、同じスウィングを繰り返し、ナイスショットとは程遠い状態だ。本書の著者・桑田泉プロはこの原因を「再現が難しいスピードが乗った状態をイメージして、繰り返しクラブを振っているから」と指摘する。その桑田プロが生み出した、まったく新しいゴルフ理論が「クォーター理論」だ。この理論のキャッチとも言える「ボールを見るな!」「ダフれ!」「手打ちしろ!」は、スピードが乗った実際のスウィングと頭の中のスウィングイメージを合わせるための言葉。この言葉に体は反応してこそボールを上手く打てる。では、この「クォーター理論」をマスターするには? 本書は、理論の基本となる「パッティング」「アプローチ」そして「スウィング」で構成している。ゴルフの目的はスコアを減らすこと。そしてスコアの約40%を占めるのがパット数で、特にショートパットの確率がスコアを左右する。だから、クォーター理論のレッスンはショートパットからスタート。続くアプローチ編では、クォーター理論独自のパットアプローチを含む、アプローチショットをレッスン。さらに、スウィング編では、クォーター理論のスウィングの根幹を成す大事な要素であるS1、S2、S3という、スウィングメソッドを解説している。本書の最後は、S1~S3を組み合わせた基本スウィングを紹介。B5判という、大きな紙面で多くのカラー写真を使って理論をわかりやすく解説した本書は、「クォーター理論」の基本を学べる集大成と言える存在。初心者からキャリア数十年の人まで、多くのアマチュアゴルファーにとって必ず結果を出せるゴルフスウィングのバイブル本となるはずだ。
公開日:2020.12.17