【スキルアップ】主語と述語を句点で引き裂いてない?文章崩壊を防ぐコツとは【デキる大人の文章力教室】

句点と読点を使いこなす -【文とは何かを理解する】

<文章カアップのポイント>
・「。」(句点)や「、」(読点)は意味のまとまりを区切るために使う。
・主語と述語の間を「。」で区切らないようにする。

「。」から「。」までの意味のまとまりが文である

 「『。』では2拍、『、』では1拍、休みながら読みましょう」と、小学校などで教わった経験があるかもしれません。これはつまり「。」や「、」が音楽でいう休符のような役割を果たすという意味です。しかし、これは間違いです。

 文字を初めて読む小学校1年生には、このような説明をするしかないのかもしれません。しかし、社会人なら、「。」や「、」を「休符」ではなく、「意味の区切り」として使うべきです。

 NGを主語と述語に注意して分析すると、下図のようになります。

 最初の文には「持つ」という述語がありますが、『持つの主語は「人類と猿」であり、「ダーウィン」ではありません。それでは、ダーウィンは何をしたのかというと、「説明した」のです。つまり、「ダーウィン(主語)は説明した(述語)」の間に「。」が入ることで、文の形が壊れてしまっているわけです。

 このような場合には、OKのように、「ダーウィンは……説明した」という主語と述語で1文、「異論が多かった」という主語と述語で別の1文というようにまとめれば、意味が通じるようになります。

 いずれにせよ、意味のまとまりを考えずに「。」を入れてはいけません。主語と述語がきちんと完結する位置に「。」を入れましょう。

【出典】『デキる大人の文章力教室』著:小林洋介


「正しい日本語」とは

 そもそも「正しい日本語」とはなんでしょうか? 日本語は常に変化しています。たとえば、平安時代には「竹取の翁といふものありけり」(『竹取物語』)のような文章が一般に通用していましたが、徐々に今のような日本語に変化してきました。

 そう考えると、現代の若者が使っている「マジキモい」や「激おこプンプン丸」なども、数十年後には正式な場で通用する日本語になるのかもしれません。このような常に変化している日本語に対し、「これが正しい」という厳密な規範(ルール)を設定することは難しいでしょう。現時点で「間違った日本語」と呼ばれている表現は、実は単に「世間ではまだ十分に認められていない表現」というだけなのです。ですから、「学術的に正しい日本語」というものは存在しないことになります。

 しかし実生活では、避けなければ支障が出る表現もあります。当書が扱うのは、実生活で使うべき「正しい日本語」です。

当書における「正しい日本語」とは

 本書では、学術的な意味ではなく、実用的な意味で「正しい日本語」という言葉を使います。それは、現時点における日本社会で「相手にきちんと通じる日本語」のことです。

 相手(読み手)に言葉で正確に伝えるためには、発信する側(書き手)と受信する側(読み手)が言葉のルールを共有していなければなりません。「語法」や「文法」と呼ばれるものは、そのルールの典型です。たとえば、外国語を理解できないのは、発信側と受信側が言葉のルールを共有できていないからですが、日本語を母語とする人同士でも、ルールが完全に共有されていなければ、外国語ほどではないにせよ、誤解が生まれます。

 本書の目的は、現在の日本語のルールをより深く構造的に理解し、誤解のないコミュニケーションを実現することです。

文章力アップのコツは「学ぶ順序」

本書では、第1章から第4章まで文章を主に構成要素ごとに分解し、順を追って学べるようにしています。最もシンプルで理解しやすい単位である「単語」から始め、徐々に大きな単位のことを学んでいけば、実践でも自然と「正しい日本語」が使えるようになるはずです。さらに、各章を3〜4つのレッスンに分け、全体で15のレッスンで苦手な部分を集中して学べるようにしています。

こんな方にオススメです!

本書は、以下のような悩みや目標をお持ちの方に最適です。

・「正しい日本語」の基準がわからず、ビジネスや公の場での表現に自信がない方
・相手に意図が正確に伝わらず、コミュニケーションで誤解が生じることがある方
・感覚ではなく、現在の日本語の「ルール」を構造的に深く理解したい方
・文章力を基礎の基礎(単語)から段階的に学び、着実にスキルアップしたい方
・実践ですぐに役立つ「実用的な日本語の知識」を身につけたい方

本書は、単語・語法・文法といった文章の構成要素を、理解しやすい順序で体系的に解説しています。「誤解のないコミュニケーション」を実現したいすべての方の文章力アップをサポートします!

【出典】『デキる大人の文章力教室』著:小林洋介

【書誌情報】
『デキる大人の文章力教室』
著:小林洋介


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