状況をパターン化して捉える易経の思考法! 変化の流れは「数」によって整理できる?【眠れなくなるほど面白い 図解 易経】

変化の流れは「数」によって整理できる

変化を段階として整理する工夫

 人の運命や社会の状況は、刻一刻と変わり続けています。その動きを、言葉だけで正確に説明しようとすると、どうしても限界が生じるものです。あいまいになったり、逆にいいすぎたりして、現実の変化から離れてしまうことも少なくありません。易経は、そうした言葉の不確かさを最初から織り込んだうえで、物事を捉えようとしました。

 そこで用いられたのが、「数」によって整理するという発想です。易経では陰と陽、2つの組み合わせを基準に、移り変わる状況を64の型として体系化しました。

 物事は突然別の姿に変わるのではなく、少しずつ傾きを変えながら次の段階へ移っていきます。易経は、人間社会や自然の動きを観察するなかで、そうした変化の流れに一定の型があることを見いだしました。その経験則を誰もが共有できる形にパターン化し、整理したのです。

 このように易経は、言葉で結論を断定せず、状況の変化にはいくつもの型があると考え、そのどれに当てはまるのかをまずは見ていきます。この発想によって、易経は単なる占いの書にとどまらず、移り変わる現実と向き合うための実践的な思考の枠組みとして、時代を超えて重宝されてきたのです。

状況をパターンに分けて考える 

易経では、移り変わる状況がパターン化されています。これによって、物事の段階をわかりやすく整理して捉えることが可能です。

現状がどの段階に当たるかを捉える

物事は一気に変わるのではなく、段階を踏んで移り変わります。易経は、現在の状況がまずどれに近いかを見ていく姿勢を重視しました。

【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 易経』監修:湯浅邦弘

【監修者情報】
湯浅 邦弘(ゆあさ・くにひろ)
1957年、島根県生まれ。中国哲学・思想史研究者。大阪大学名誉教授、立命館大学 白川静記念東洋文字文化研究所教授。専門は中国古代思想史。先秦から漢代にかけての思想を、文献資料や新出土史料をもとに読み解く研究で知られる。著書に『中国思想の基礎知識』(青弓社)、『諸子百家 儒家・墨家・道家・法家・兵家』(中公新書)、『中国古典の生かし方――仕事と人生の質を高める60の名言』(NHK出版新書)などがある。

【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 易経』
監修:湯浅邦弘


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『論語』や『大学』など四書五経のひとつに数えられ、なおかつその中でも最も古くに成立した中国の書物『易経』。
現代では占いの書というイメージが強い『易経』の書ですが、占い以外にも大切な教えがたくさん記されています。それらの本質とは、「変化する社会をどう受け止め、迷いの中でどう考えるか」という視点なのです。

本書では、
「『陰』と『陽』は固定化された対立関係ではなく、行き来しながら移り変わるもの」
「八卦は実用の中で磨かれていった最小単位」という基本的な考え方から、
「立ち止まることもまた判断のひとつ」
「人は成功体験を手放せないもの」など、現代にも通ずる教えまで
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