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4スタンス理論におけるボウリングでの狙いのつけ方とは!?【廣戸聡一ブレインノート】

Text:廣戸聡一

ボウリング 競技別解説

身体を変形させオーバーハンドで投げる

ボウリングのボールは、振り子の原理を利用した下手投げと誤解されがちですが、実際は「自分の後方にオーバーハンドで投げる」というのが重要なポイントです。ボールが重いため、持ち上げることはしませんが、具体的には、両手でボールを前方に送り出す(プッシュアウェイ)のタイミングで胸部、および肩腕周囲が後方にオーバーハンドスロー動作を発動しますが、リリースのフットワークで(歩いて)ボールを追い越しながら、鎖骨、肩甲骨のコントロールがオーバーハンドを切り返し、ボールに加速をかけて放ちます。

このときに大切なのはステップのタイミングを合わせることであり、「ステップ(走ること)で勢いをつける」動作は必要ではありません。重いボールを身体から離し、遠心力を用いて投げると言われていましたが、身体科学が発達した現在では、体幹をしなやかに用いた求心力でボールコントロールすることが主流となり、昨今では両手投げが注目されています。


競技の起源

ボールを転がしてピンを倒す遊びは、紀元前5千年頃からエジプトで行われていたという。ローマ時代にはヨーロッパ全土に広まり、中世ドイツでは宗教的儀式として行われていた。その後、宗教家のマルチン・ルターが基本的なルールを統一。これがアメリカに渡って大流行し、近代ボウリングの原型になった。

振り子ではなくオーバースロー

●振り子運動
胸の前で持ったボールを、肩を中心に下に下ろし、その反力を使って投げるのが振り子の原理。ボウリングが大流行した昭和時代には、この投げ方が主流だった。


●オーバースロー
体幹部でボールの通り道を作ってボールをピンニングしながら歩き、ステップのタイミングに合わせながら、追い越しざまにボールを放つ。。


狙いのつけ方

「狙う」ことも重要な要素。ターゲットと自分の軸線を揃え、レーン上にボールの通り道を作ることが重要です。

【A】スパットを使って狙うAタイプ
ファールラインの約5m前方に位置する7つのガイドマーク(スパット)を起点にボールコースをイメージする。

【B】ピンを狙うBタイプ
ヘッドピン(1番ピン)と3番ピンで形成するストライクアングルポケットから逆算してボールのコースをイメージする。


【書誌情報】
『廣戸聡一 ブレインノート 脳と骨格で解く人体理論大全』
著者:廣戸聡一

「本来の自分の身体の動きと理屈を知り、身体だけでなく精神的な部分との兼ね合いの中で、“いかにして昨日の自分を超えるか”という壮大なテーマを、人体理論の大家であり、日本スポーツ・武道界の救世主と呼ぶに相応しい、廣戸聡一が、自身の経験と頭脳のすべてを注ぎ込んで著す最強最高の身体理論バイブル。四半世紀でのべ500,000人の臨床施術により、多くのトップアスリート、チーム、指導者、ドクターとの関わりの中で行き着いたトレーニング&コンディショニング理論の集大成、ここに完成。オリンピック競技を含む全52種目を個別にも論及、紐解いた、すべてのアスリート、指導者、スポーツファン必携の書!

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