北のボールパーク。規定違反で改修へ【二宮清純 スポーツの嵐】

「3メートル足りない」
良くも悪くも、これが日本流か。
いかなる理由があろうとも、ルールを守るという規範意識は、他国の人々には見られないものだ。これは誇っていい。
一方でそのルールに守るべき価値があるかどうかについては、深く考えようとしない。
「日本人は車が来ないとわかっていても、赤信号だと道路を渡ろうとしない。なぜ?」
こう言って首をかしげていたのが元サッカー日本代表監督のフィリップ・トルシエである。フランス人の目には、車が来ないにもかかわらず、辛抱強く信号の色が変わるのを待ち続ける日本人の姿が奇異に映ったようだ。
さて、ここからが本題だ。
来年の3月に開業する北海道日本ハムファイターズの新球場「エスコンフィールド北海道」(北広島市)のファウルゾーンのサイズが、公認野球規則の基準を満たしていないとして、2023年シーズン終了後に改修されることになった。
いったい、何が問題だったのか。日本の野球規則では、本塁からバックストップ(バックネット側のフェンス)までの距離が「60フィート(約18メートル)以上」と定められている。ところが計測すると、実際には15メートルほどしかなかったというのである。
では、野球の本場・米国の野球規則はどうか。こちらは「60フィート以上が推奨される(Recommended)」と記されている。すなわち60フィートは、あくまでも目安であって、それに縛られる必要はない、と解釈するのが自然だろう。実際、メジャーリーグでは30の本拠地のうち「60フィート以上」を充たしているのは、たった2つしかない、という。要するに有名無実と化しているのだ。
エスコンフィールドを設計したのは、レンジャーズが本拠地とするグローブライフ・フィールドなどを手がけたテキサス州のHKS社。同球場の本塁からバックストップまでの距離は42フィート(約13メートル)しかない。
ファウルゾーンは狭ければ狭いほど臨場感が増す。ファンと選手との一体感も高まる。ワクワク感、ドキドキ感が詰まっていてこそボールパーク(球場)なのだ。
今回の問題も、その文脈で語られるべきだろう。1シーズン使用してみて選手、ファンから感想を聞き、その時点で改修するか否かを決めても遅くはないのではないか。野球規則を改正するという手もある。
設計会社に任せっきりで確認を怠った球団にも非はあるが、「3メートル足りない」と、鬼の首を取ったように球団を吊るし上げるのも、少々大人げない気がする。
※上部の写真はイメージです。
初出=週刊漫画ゴラク2022年11月25日発売号
この記事のCategory
オススメ記事
求人情報
「オープニング」整骨院・整体院での施術スタッフ/ふるさと出店のチャンス/無資格・未経験OK/研修充実/週休2日制
匠・笹塚駅前整体院
勤務地:東京都雇用形態:正社員給与:月給27万2,000円~35万円スポンサー:求人ボックス
仕分け,梱包,ピッキング,ラベル貼り/月末と月初だけのカンタン軽作業
株式会社ジョブリンクス
勤務地:大阪府雇用形態:派遣社員給与:時給1,200円スポンサー:求人ボックス
新聞配達スタッフ/所持金0円OK/家具家電付き寮完備
株式会社朝日新聞立川総合販売 田園調布
勤務地:東京都雇用形態:アルバイト・パート給与:日給8,340円~スポンサー:求人ボックス
機械・電子エンジニア/退職金制度あり/各種手当完備/年休130日/一部在宅あり
株式会社ディックソリューションエンジニアリング
勤務地:東京都雇用形態:正社員給与:月給28万5,000円~36万9,300円スポンサー:求人ボックス
寮完備/「転職したら工場勤務だった件」人気のハイブリッド車の製造/寮費無料/かんたん作業/交通費支給/車通勤OK
日総工産株式会社
勤務地:愛知県雇用形態:正社員給与:月給41万5,000円スポンサー:求人ボックス
配送担当スタッフ/Amazonのオフィシャル配送サービスパートナー/身体労働ゼロ/未経験者OK/ガソリン代は会社負担
株式会社T.T.D
勤務地:東京都雇用形態:正社員給与:日給2万1,500円~スポンサー:求人ボックス








