ひらめきの脳科学|前頭葉を驚かせ、0.1秒で記憶に刻む「脳内サプライズ」の正体【脳の話】

ひらめきの瞬間、脳内で何が起こっているのか?

前頭葉は驚くが、側頭葉はシーン

ひらめきというのは、自分にとっても予測のつかないもので、その瞬間、私たちは驚きすら感じます。しかし、驚いているのは、実は自我の中枢である前頭葉だけです。 側頭葉にとっては驚きでも何でもありません。ひらめいた内容は記憶のアーカイブにあったもので、それはすでに知っていることだから。同じ脳内で、このようなずれが起こっていることは不思議なことですよね。 また、何が起こるかわからない状況は、感情を生み出します。たとえば、サプライズでプレゼントを渡されたとき、「喜び」が爆発するはずです。決まったことよりも、決まってないことのほうが、より感情を掻き立てるものです。 これと同じように、ひらめきがなぜうれしいかというと、そこに最大の不確実性があるからです。 もともと自分の脳がつくり出したことなのに、ひらめきで「ああ!」と驚くことができるなんて、人生のぜいたくといえるのではないでしょうか。 何かがひらめいたとき、神経細胞は一斉に活動をはじめます。ひらめいた瞬間の脳の目的はただ1つ。ひらめいたことを確実に記憶に定着させることです。その瞬間を逃さないために、脳の神経細胞は0. 1秒くらいの時間で一斉に活動を開始するのです。 これは普段の脳の神経細胞の活動の様子から見ると、きわめて驚異的な動きです。それだけ、神経細胞もひらめきを逃さないために必死なのでしょう。 【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 脳の話』著:茂木健一郎

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『眠れなくなるほど面白い 図解 脳の話』
著:茂木健一郎


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