漠然とした不安に悩む人にこそ知ってほしい「ポリヴェーガル理論」とは?【今度こそ「不安ぐせ」をゆるめる ポリヴェーガル理論】

漠然とした不安に悩む人にこそ知ってほしい

「不安ぐせ」に悩む人の多くは、つねに漠然とした不安を抱えているのではないでしょうか。
「自分の人生、毎日の仕事、人間関係······いつも悩みが堂々めぐり」
「お金にまつわる心配ごとが尽きない」
「会議の途中でおなかが痛くなったらどうしよう」

何をしていても、ふと不安になり心がこわばってしまう。性格や考え方を変えなければならないのかな、と悩んでいる。そんな人にこそ、ポリヴェーガル理論を知ってほしいのです。

誰かに自分の不安を伝えたときに、「気にしすぎじゃない?」「考え方を変えてみたら?」「もっとポジティブでいなきゃ」と返されたことはありませんか?「それができれば苦労しないよ」とぼやきたくなりますよね。「やっぱり自分が悪いんだ」となおさら落ちこんでしまうこともあるでしょう。

でも、悲観的になる必要はありません。不安もイライラも、自分の性格や考え方からくるものではなく、もともと身体に備わった警報システムが引き起こすもの。だからこそ、それらを軽減するためには科学的にアプローチする必要があるのです

本書のテーマであるポリヴェーガル理論は、私たちの心身の状態を自律神経のメカニズムから読み解くものです。

なぜ、必要もないのに不安になってしまうのか。どうして、怒りたくもないのにすぐカッとなってしまうのか。3つの自律神経の働きを知れば、それが自律神経のバランスの乱れによるものだとわかってもらえることでしょう。

自律神経は身体のさまざまな部位を通っており、ワーク(神経エクササイズ)によって、自律神経に働きかけることができます。腎臓のあたりを押さえる、変顔をする、歌をうたうなど、ワークのほとんどは誰にでもできるシンプルなものです。

「不安ぐせ」を「安心習慣」に変えていくにあたって、性格や思考を変える必要はありません。自律神経を整えれば自然と不安やイライラは減っていくのです。そう考えて、少しでも自分の中のハードルを下げてもらえたらうれしいかぎりです。

【出典】『今度こそ「不安ぐせ」をゆるめる ポリヴェーガル理論』著:浅井 咲子

【書誌情報】
『今度こそ「不安ぐせ」をゆるめる ポリヴェーガル理論』
著:浅井 咲子


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3つの自律神経を味方につけて〈不安ぐせ〉を〈安心ぐせ〉に変える!

「次から次へと心配ごとがでてくる」
「ニュースやSNSで不安になりがち」
「イライラする」「ストレスに弱い」
「気持ちの浮き沈みがはげしい」「やる気が起きない」
などの〈不安ぐせ〉を抱える人へ。

ポリヴェーガル理論は、ステファン・ポージェス博士によって提唱された自律神経系の神経理論です。
自律神経を、1つの交感神経と2つの副交感神経(背側迷走神経と腹側迷走神経)の3つで捉えます。

本書では「セオリー」「テクニック」「ワーク」に分けてわかりやすく紹介します。
本当は必要ではないのに過剰に防衛したり、考えても仕方がないことにイラっとしたり、不安になったり。
そうしたもったいない時間を減らして、「今ここ」にある幸せを感じ、安心できるようになるためのメソッドです。

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