確認・能力・対人・環境…不安の根っこは4つに分けられる?【今度こそ「不安ぐせ」をゆるめる ポリヴェーガル理論】


不安の根っこはいろいろ
不安をもたらす要因不安の根っこはさまざまですが、客観的に見ると大きく4つに分けることができます。
①確認
鍵をかけたか、メールを返信したか、財布や鍵を家に忘れていないか……など、とにかく確認したくなるのも、「不安ぐせ」を抱える人の特徴のひとつ。「不安ぐせ」タイプによって、思考や行動のパターンは異なり、駆け上がり型の人は「これやったっ確認しなくちゃ」とソワソワ。くすぶり型の人は、「あれやったかな」と不安でモヤモヤするイメージです。
②能力
自分の「能力」が不安をもたらすこともあります。「この仕事を期限内に終わらせられるだろうか」と不安になり、睡眠時間を削ってまで仕事を進める。待ち合わせの時間に間に合うだろうか」と不安になり、何本も早い電車に乗る・・・・・・といった経験をもつ人も多いでしょう。
③対人
他の人を信じられないために起こる不安もあります。「この人にパワハラされるん「じゃないか」「本当は自分のことを嫌っているのではないか」など、他者とコミュニケーションをとる中で不安は尽きません。
④環境
「環境」、すなわち外の世界に対する不安です。インターネットやSNSなどで目にしたネガティブなトピックにおびえたり、天災がいつ起こるかと常に恐怖を感じていたり。情報過多になっている現在、「環境」がもたらす不安に悩む人たちも増える一方です。職場、学校、電車やバスなどの交通機関、買い物中など、不安の根っこはどこにでも存在します。それらに反応して、不安やイライラという形で「危険かもしれない」とアラームを鳴らすのです。
【出典】『今度こそ「不安ぐせ」をゆるめる ポリヴェーガル理論』著:浅井 咲子
【書誌情報】
『今度こそ「不安ぐせ」をゆるめる ポリヴェーガル理論』
著:浅井 咲子
3つの自律神経を味方につけて〈不安ぐせ〉を〈安心ぐせ〉に変える!
「次から次へと心配ごとがでてくる」
「ニュースやSNSで不安になりがち」
「イライラする」「ストレスに弱い」
「気持ちの浮き沈みがはげしい」「やる気が起きない」
などの〈不安ぐせ〉を抱える人へ。
ポリヴェーガル理論は、ステファン・ポージェス博士によって提唱された自律神経系の神経理論です。
自律神経を、1つの交感神経と2つの副交感神経(背側迷走神経と腹側迷走神経)の3つで捉えます。
本書では「セオリー」「テクニック」「ワーク」に分けてわかりやすく紹介します。
本当は必要ではないのに過剰に防衛したり、考えても仕方がないことにイラっとしたり、不安になったり。
そうしたもったいない時間を減らして、「今ここ」にある幸せを感じ、安心できるようになるためのメソッドです。
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