「不安で動けない」にも自律神経が関係している? 身体が“スリープモード”のときの特徴とは【今度こそ「不安ぐせ」をゆるめる ポリヴェーガル理論】

背側迷走神経(副交感神経)

脳幹の後方から出ているため、「背側」と名づけられています。ふだんは興奮や緊張をゆるめるブレーキとしてほどよく働いていますが、極度に恐怖が高まると急ブレーキとなり、「凍りつき・不動」モードに突入します。

この究極のサバイバルモードに移行すると、身体は多くの機能をシャットダウンして、呼吸は浅くとてもゆっくりに。表情がなくなり動けなくなります。パソコンでいうスリープのような状態です。安心だと確認できると「凍りつき・不動」モードは解除され、ふたたびリラックスする神経や可動する神経が働き出します

背側迷走神経は小腸や大腸も通っていて、「休息」「消化」も促進します。ひとりで食事をしたりボーッとしたりしてくつろいでいるときにも、この神経が働いています。

背側迷走神経が強く働いている状態

【目つき】
・視線が定まっていない
・遠くや宙をボーッと見ている

【表情】
・能面のように無表情

【姿勢】
・猫背
・崩壊
・全身が硬直している

【呼吸】
・浅くて遅い

【声と話し方】
・声がしゃがれている
・声が小さい
・声に抑揚がない
・話すスピードが遅い

【出典】『今度こそ「不安ぐせ」をゆるめる ポリヴェーガル理論』著:浅井 咲子

【書誌情報】
『今度こそ「不安ぐせ」をゆるめる ポリヴェーガル理論』
著:浅井 咲子


【Amazonで購入する】

3つの自律神経を味方につけて〈不安ぐせ〉を〈安心ぐせ〉に変える!

「次から次へと心配ごとがでてくる」
「ニュースやSNSで不安になりがち」
「イライラする」「ストレスに弱い」
「気持ちの浮き沈みがはげしい」「やる気が起きない」
などの〈不安ぐせ〉を抱える人へ。

ポリヴェーガル理論は、ステファン・ポージェス博士によって提唱された自律神経系の神経理論です。
自律神経を、1つの交感神経と2つの副交感神経(背側迷走神経と腹側迷走神経)の3つで捉えます。

本書では「セオリー」「テクニック」「ワーク」に分けてわかりやすく紹介します。
本当は必要ではないのに過剰に防衛したり、考えても仕方がないことにイラっとしたり、不安になったり。
そうしたもったいない時間を減らして、「今ここ」にある幸せを感じ、安心できるようになるためのメソッドです。

この記事のCategory

オススメ記事

「今ここ」度を上げて人生を豊かに!ポリヴェーガル理論のある日常とは【今度こそ「不安ぐせ」をゆるめる ポリヴェーガル理論】

交感神経が暴走すると心も体も壊れる!? 不安やイライラを引き起こすしくみ【今度こそ「不安ぐせ」をゆるめる ポリヴェーガル理論】

「つながり」が人を癒す? ポリヴェーガル理論でわかる心と体の仕組み 【今度こそ「不安ぐせ」をゆるめる ポリヴェーガル理論】

「不安ぐせ」を抱えがちな人の特徴とは?【今度こそ「不安ぐせ」をゆるめる ポリヴェーガル理論】

漠然とした不安に悩む人にこそ知ってほしい「ポリヴェーガル理論」とは?【今度こそ「不安ぐせ」をゆるめる ポリヴェーガル理論】

確認・能力・対人・環境…不安の根っこは4つに分けられる?【今度こそ「不安ぐせ」をゆるめる ポリヴェーガル理論】

不安=悪じゃない!本当はあなたを助けるサインだった?【今度こそ「不安ぐせ」をゆるめる ポリヴェーガル理論】

「不安ぐせ」は悪いばかりじゃない!やさしさと強さに気づけるの4つの長所 【今度こそ「不安ぐせ」をゆるめる ポリヴェーガル理論】

インフォテキストが入ります