もし地球が火星サイズだったら人類は滅亡していた? 途方もない時間がかかった地球の成長過程とは【眠れなくなるほど面白い 図解プレミアム 宇宙の話】

地球は微惑星の衝突でできた?

衝突・合体がくり返されて現在の形ができ上がった

 地球生成のストーリーは、およそ46億年前、若い原始太陽の周囲にガスとちりからなる原始惑星系円盤が広がり、そのなかの微惑星同士が衝突・合体することからはじまります。微惑星が衝突・合体して大きくなると重力が強くなり、より遠くの微惑星が引き寄せられるようになり、「原始地球」ができ上がっていきました。

 このとき、地球が火星や金星よりも大きく成長できたことが、その後の地球の環境を決める大きな決め手になったと考えられています

 たとえば火星の場合、その質量は地球の10パーセントほど。そのため重力が弱く、長期間にわたってゆっくりと大気が宇宙空間に逃げてしまい、平均気温はマイナス40度しかありません。つまり、私たち生命体が存在できるか否かは、惑星の大きさがとても重要なのです。

 加速度的に成長した原始地球の表面はドロドロに溶け、「マグマオーシャン」と呼ばれる状態になりました。そして、マグマオーシャンの熱がさらに深部の岩石を溶かしていくことで、重い鉄は中心に集まって「核(コア)」となり、軽い岩石成分は核の外側に移動して「マントル」になったと考えられています。

 この核とマントルなどの地球の内部構造ができ上がることによって、のちのマントル対流や地球を覆う磁場の形成につながっていきます。また、微惑星に含まれていた水や炭素はマグマの熱によって蒸発し、大気層を形成して地表を覆いました。

 その後、惑星の衝突が少なくなり地表が冷えると、大雨が降り注ぎ、海ができ上がったのです

◉ 地球の成長過程 ◉

微惑星の衝突から原始地球の形がほぼでき上がるまでは最短で100万年、最長で1億年かかったと考えられる。これから徐々に大きくなって地球の形になった。


用語解説

*微惑星

惑星系の形成初期に存在する、直径10キロメートルほどの微小天体。

【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解プレミアム 宇宙の話』 著:渡部潤一

【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解プレミアム 宇宙の話』
監修:渡部潤一


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