目薬をさしても疲れは取れない?「目の疲れ=脳の疲労」を根本から解消する方法【脱・疲労回復「疲れないしくみ」をつくる脳の習慣】

20~30分に一度、遠くを見る
目の疲れは脳の疲れ
長時間パソコンやスマートフォンの画面を見ていると、目の疲れを感じることがあるでしょう。1章の疲れのメカニズムのところで解説した通り、これは目の局所的な疲労というよりも、脳の疲労です。そのため、目の疲れをとりたいからといって、目薬や目のマッサージ、温めたタオルやアイピローを使用するだけでは、一時的かつわずかな効果しか得られません。
人間の視覚は、遠くを見ているときには緊張や興奮をつかさどる交感神経が優位になります。太古の昔から、遠くを見るときというのは獲物を探したり、敵の動きを観察したりするときだったからです。逆に近くを見ているときには、体を休息させる副交感神経が優位になります。仲間と身を寄せ合っているときだったからでしょう。
しかし現代人は、緊張や興奮の中で仕事をしている最中でも、近くにあるパソコンの画面を見つめているため、自律神経の乱れが起きやすい状態なのです。そのため、目の疲れを感じる前に、積極的に自律神経を休ませましょう。20~30分に一度、窓の外の景色や部屋の天井など、遠くを見るのがおすすめです。
さらには「目を閉じる」のも疲労を防ぐのに有効です。脳には、五感を通じてたくさんの情報が流れ込んでいますが、そのうちの9割以上が目から入ってくる視覚情報だといわれています。2~3時間に1回、1分ほどで良いので、絶えず膨大な情報を処理し続ける脳を休めてあげましょう。
【出典】『脱・疲労回復 「疲れないしくみ」をつくる脳の習慣』著:梶本修身
【書誌情報】
『脱・疲労回復 「疲れないしくみ」をつくる脳の習慣』
著:梶本修身
現代の疲労は「疲れたら休む」では遅い!
≪脳から「疲れないしくみ」をつくる最新疲労医学≫
「休んでも疲れがとれない」「疲労感を誤魔化しながら働いている」――多くの人が、こうした状態で日々を過ごし、疲れては休み、回復しきらないでまた疲れ…を繰り返しているのではないでしょうか。
これまでは、このようにたまった疲労を取り除く「疲労回復」の考え方が中心でした。
しかし、最新の疲労医学では、そもそも疲れないようにする「脱・疲労回復」の方法が明らかになっています。
本書は、そんな「疲労の無限ループ」から抜け出すための最新メソッドを解説します。
カギとなるのは「ワーキングメモリ」。
これは複数のことを同時に処理し、脳の負担を分散させる力です。
アスリートが全身を連動させて効率よく動くように、脳もワーキングメモリを使いこなすことで疲れにくくなります。
「その日の出来事を“タグ付け”して記憶する」
「悩みを3つに分類してメモリーの無駄遣いをやめる」
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