途方もない世界帝国を築いたモンゴルのスゴイ歴史とは?【世界史】

チンギス・ハンからフビライ・ハンに至る大草原のエネルギー
十三世紀初頭、ユーラシア大陸の東端、モンゴル高原に遊牧民族を束ねる不世出の大王と称すべき「ハン(可汗)」が現れた。いわゆるチンギス・ハンこと、テムジンである。始まりも終わりもない大草原を駆け巡る遊牧民族を掌握するのは蟻の数を数えるよりも難しい。それを千戸制にまとめ上げた。十進法で十戸隊、百戸隊と分けられた単位集団を千戸単位に組織したのである。全部で九十を超える千戸集団が編成されたと伝えられる。
ところで、これは単純な戦闘集団ではない。千人隊が九十以上ではない。千戸隊が九十以上、編成されたということだ。戸、つまり、一家族ごとに組織された社会組織なのである。チンギス・ハンは、その内、二十余の千戸隊を一族に与え、残り七十余の千戸隊を直属とした。さらに一万余の親衛隊があった。
これが西方では黒海方面まで攻めまくり、イランに至る大版図を広げ、キリスト教諸国を震え上がらせた。一二二七年、西夏に攻め入り、これを滅ぼした後、チンギス・ハンは亡くなるが、勃興期のモンゴル帝国は東方世界、女真族が立てた金王朝を滅ぼし、早くも中国大陸に攻め入る突破口を開いている。
偉大なる大王、チンギス・ハンの後継者として二代目ハンになったのは三男オゴタイで、移動に継ぐ移動を重ねたため、国家基盤が定まらなかったので、首都をカラコルムに定め、国家体制の整備に力を注ぐ。しかし、遊牧民族の本性は変わらず、戦闘と略奪以外に興味はない。オゴタイ・ハンの願いも虚しく、広大な帝国は兄弟間の分捕り合戦場となって行く。
【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 世界史』
著:鈴木 旭 日本文芸社刊
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