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自動ドアや洗面台の蛇口などでも使われている、赤外線の2種類の人感センサーとは?【物理の話】

Text:長澤光晴

発光部分を壁に向けてリモコンのボタンを操作すると、テレビのチャンネルが切り替わることがあります。これは、赤外線が壁で反射してテレビの受光装置に届くためです。

赤外線は他にも、自動ドアや洗面台の蛇口などで、人の接近を検知するためのセンサー(人感センサー)としても使われています。人感センサーには、パッシブ型とアクティブ型があります。

パッシブ型では、人の身体の表面から赤外線が放射される原理を利用しています。特定の場所からセンサーに届く赤外線の変化量を常に見張ることで、人の接近を検知します。

アクティブ型では、センサーが特定の場所へ向けて送った赤外線の反射や遮り具合を常に監視しています。こちらは赤外線を多く発していない冷たい物体の接近でも検知することができます。

【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 物理の話』
著者:長澤光晴  日本文芸社刊

執筆者プロフィール
1967年生まれ。東京理科大学理工学部物理学科卒業。北海道大学大学院理学研究科物理学専攻博士課程修了。東京電機大学工学部基礎教育センター・工学部環境化学科准教授、フランス国立極低温研究所(CRTBT)客員研究員(2001年)を経て、現在は東京電機大学工学部自然科学系列・工学研究科物質工学専攻教授。博士(理学)。日本物理学会所属。著書に『面白いほどよくわかる物理』(日本文芸社)がある。


水洗トイレ・冷蔵庫からジェトコースター、スケート、虹、オーロラ、飛行機、人工衛星・GPSまで身の回りにある物や現象のしくみが面白いほどよくわかる!文系の人でも理解できるよう、とにかくわかりやすく、またとにかく図を使ってうまく説明しました! 本書で扱ったテーマは、身の回りにそれとなくある物や現象です。それらの仕組みを知らなくても生きてはいけますが、知っていればなかなか楽しく暮らしていける、そんなものばかりです。物理の醍醐味は、いろいろな現象を少数の法則や定理そして少しの仮定で取り扱うことができるところにあると思います。

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