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相手が何を考えているかわからない?!共感力が低下するメカニズムや原因とは?【ゼロからわかるオンライン&リアルのトラブルを回避 人間関係の心理学】

Text:ポーポー・ポロダクション

相手が何を考えているかわからない【ゼロからわかるオンライン&リアルのトラブルを回避 人間関係の心理学】

共感できない人の増加

攻撃的な人が増えたこととも大きく関係していますが、共感力が低下する人も増えています。相手の発言や行動の表層的な部分にとらわれて、批判したり攻撃をする人たちです。

たとえば、誰かがミスをすると「自己責任」と突き放し、なぜそのミスに至ったのか、体調が悪かったのではないか、理由があるのではないかと相手の立場で考えることをせず「こうに決まっている」と自分の理論で考えてしまうのです。

共感力が低下するメカニズム

共感力が低下している原因のひとつに、セロトニン神経の不活性化が考えられます。セロトニンが減ると、共感力が低下します。食事、行動、生活習慣などの影響を受けて、セロトニンがうまく分泌、機能できなくなっているのです。

また、もうひとつ大きな原因は損を避けたいと考える「損失回避性」の高まりです。意外かもしれませんが、損をしたくない感情と共感力は関連性が認められます。

SNSによって様々な人の生活を見られる現代は、自分が他人よりも不幸であると思いやすく、損得に敏感になりがちです。結果、他人に共感するよりも、自分が損をしないために主張しなければという無意識の力が働いてしまうのです。

【出典】『ゼロからわかるオンライン&リアルのトラブルを回避 人間関係の心理学』
著者:ポーポー・ポロダクション 日本文芸社刊

執筆者プロフィール
「人の心を動かせるような良質でおもしろいものを作ろう」をポリシーに、遊び心をこめたコンテンツを企画している。色彩心理と認知心理が専門で幅広く心理学全般を活用し、ビジネスやコミュニケーション展開を企画、提案している。著書に『色と性格の心理学』、『決定版 色彩心理図鑑』(ともに日本文芸社)などがある。


大好評「ゼロからわかる」シリーズに、「人間関係の心理学」が登場。対面・リモート・SNSでも使える!「人間関係」×「心理学」科学的な研究に裏打ちされた、ストレスゼロの心地いい関係をつくる方法を紹介します。
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近年は、環境の変化によって新しい心理が多くの人に芽生える傾向にあります。オンラインミーティングやメールでのやりとり、SNS上での交流など、対面以外のコミュニケーションの場面も増えました。このような新しい環境でも、トラブルやストレスを回避しながら円滑な人間関係を構築するポイントがつかめる一冊です。

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