食物繊維が血糖値の急上昇を防ぐ
海藻には、水に溶けやすい性質の水溶性食物繊維が豊富に含まれています。その中でも「フコイダン」は糖の吸収を緩やかにして血糖値の急上昇を防ぎ、さらに腸内の余分なコレステロールや有害物質を絡め取って排出する作用もあります。
そのほか、海藻のぬめり成分である「アルギン酸」にも食後の血糖値の急上昇を防ぐ働きがあります。海藻は、カルシウムや亜鉛、マグネシウムなどのミネラルも豊富で、体の新陳代謝を促し血圧や血糖値を調整してくれます。
なお海藻は一度にたくさん食べるよりも、食事のたびに少しずつ摂取するほうが効果的です。水で戻して使える手軽な食材などを活用しつつ、わかめやこんぶ、ひじき、もずく、海苔、あおさなど、いろいろな食材を取り入れてみましょう。
きのこは水溶性食物繊維と、水に溶けにくい不溶性食物繊維、両方を含んでいます。フコイダンと同様、水溶性食物繊維が血糖値の急上昇を防ぎ、不溶性食物繊維が腸内環境を整えて便通を促してくれます。また、糖質の代謝を促進させる「ナイアシン」などのビタミンB群や、血糖値を下げて免疫力を高める食物繊維の一種「β – グルカン」なども豊富です。
食べ方のコツとしては、食物繊維で糖の吸収を緩やかにするため、食事の最初や中ほどにとるとよいでしょう。
【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 内臓脂肪の話』
著:栗原毅
シリーズ累計発行部数150万部突破!ダイエットでも健康でも超重要な『内臓脂肪』をテーマに、速攻で落とせる方法を医師が解説する図解シリーズ最新作!
新型コロナウィルスの影響でテレワークの導入や、不要不急の外出など、何かと家にいる時間が多くなっているため、運動不足や食事量の変化により、肥満になって健康状態が悪化してしまう人も多くいます。
そこで問題なるのが『内臓脂肪』。ゆるキャラみたいなかわいいぽっこりおなかになってきた……と悠長に考えている場合ではありません。
内臓脂肪の増加は見た目の変化だけでなく、放置すると健康状態に様々な悪影響が出てきます。
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公開日:2021.07.16