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乳製品は栄養価の高い食品でシニアの適量摂取は1日200ml!バランス良く積極的にとる為に食べやすく手軽な方法とは?【70歳からおいしく栄養がとれる食事のくふう】

Text:特定非営利活動法人 京都栄養士ネット

食べやすくしてとりたい食材、栄養たっぷり!カルシウム補給に!乳製品【70歳からおいしく栄養がとれる食事のくふう】

乳製品にはたんぱく質、カルシウムのほか、脂質やビタミンなどが含まれ、栄養価の高い食品です。牛乳は小魚や他の食品と比べても吸収率のよいカルシウムが豊富に含まれています。だからといって、牛乳だけを大量に飲むことはおすすめできません。脂質やコレステロールなどのとり過ぎになることもあるからです。シニアなら適量は1日200ml。牛乳以外にも、ヨーグルトやチーズも積極的にとりましょう。チーズは牛乳の栄養がぎゅっと凝縮されています。料理に使えるほか、間食にも適しています。好みもあるので、食べやすいものを見つけて用意しておくとよいでしょう。

いろいろな牛乳

脂肪が気になる人は低脂肪乳や無脂肪乳を。エネルギー不足な人には「特濃」と呼ばれる高脂肪のものが◎。鉄分やカルシウムが付加された牛乳や、おなかが弱い人向けの乳糖分解牛乳もあります。

いつもの食事に追加してみて!

細かく刻んだシュレッドチーズやスライスチーズを常備しておき、パンや市販のおかずなどにさっとかけると手軽に栄養が補えます。

一般のヨーグルトに比べて高たんぱくです。そのまま食べるほか、ドレッシングに使ったり、ホットケーキの生地に混ぜたりしても使えます。

かんたん茶わん蒸し

● 材料(2個分)

卵…1個、牛乳…150ml、鶏肉(細切れ)…50g、椎茸…1枚、冷凍ほうれん草…20g、めんつゆ…小さじ2

● 作り方

1.椎茸は、いちょう切りにする。

2.卵は割りほぐし、牛乳を加え、めんつゆで味を調えてザルでこす。

3.器に鶏肉、椎茸、ほうれん草を入れて、調味した2の卵液を注ぐ。

4.鍋の底に布巾を敷き、水を入れ沸騰させ、アルミホイルでふたをした容器をやけどしないように静かに入れて、中火で約10分蒸す。竹串を刺して澄んだ液が出てきたら蒸し上がり。

【出典】『70歳からおいしく栄養がとれる食事のくふう』
監修:特定非営利活動法人 京都栄養士ネット  日本文芸社刊

監修者プロフィール
訪問栄養食事指導で地域の皆様の健康と栄養をサポートする管理栄養士のグループ。メンバーは京都府栄養士会の会員。2018年9月に認定栄養ケアステーションの認定を受け、京都府全域で訪問栄養指導を中心とした活動を行っている。2021年10月より機能強化型栄養ケアステーションに移行認定。在宅で療養されている方を訪問して、その方にあった食事の作り方やどの程度栄養量が摂れているか何を補えばよいかなどを、その方の嗜好や生活環境を大事にしながら、一人ひとりその人にあった形で提案し、実践してもらえる支援を目指し、多職種と連携し活動している。


70歳を過ぎ、「食が細くなった」「料理も面倒」「元気が出ない」と感じている方は、もしかしたら「低栄養」が原因かも?日々の食事は、健康な体をつくります。シニアになると体の変化に合わせて、必要な栄養もとりかたも変わってきます。この本では、訪問栄養指導の栄養士チームが「手軽」に「おいしく食べて」、「健康寿命をのばす」とっておきの食事のくふうを紹介します。品数が豊富じゃなくても、量が食べられなくても、料理が苦手でも、身近なものから栄養がとるコツがあります。・いつもの食事にちょい足しするだけ!手軽にたんぱく質が補える○○!・30品目用意しなくても、お皿は3つでいい・「食べ順」で栄養の取り逃しを防ぐ・やめられない菓子パンを○○に置き換えてみたら栄養がアップ!・全部手作りじゃなくていい!スーパーやコンビニで手に入るお助け食材ベテラン栄養士が現場で得た知見から生まれた、すぐに使える超実用的な栄養本です。1人暮らしでも、ご夫婦でも、親御さんの食事や栄養状態が気になるかたにも役立つ知識が満載です。3年先、5年先、10年先の健康な身体をつくる「栄養」がとれる食事をはじめましょう!

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