汗ばむ程度の運動は自律神経に◎
●たった20分の散歩で体メンテナンス
ジムに通うほどの時間やモチベーションはない。そんな人でも、ウォーキングであれば実践できそうな気がしてきませんか?実は朝のウォーキングは自律神経を整える良いきっかけに繋がります。現代人に多い長時間のデスクワークは筋肉の硬直を生み、腰だけでなく体全体の血流が悪くなります。朝のウォーキングは、適度に体の動きを促進し、仕事の疲労感を予防する効果があります。それだけでなく、軽く汗ばむことで、ストレス解消効果も期待できます。また、血流が良くなるので、腰痛にも効果的です。
ひとつ手前の駅で降りてみたり、目標を決めて、深い呼吸をしながら汗が出るか出ないかのスピードで歩くのがオススメ。段々と、体の疲労感だけでなく、心の抱えていたモヤモヤも解消されていきますよ。ちょっと体を動かすだけなのに、体や心がメンテナンスできる。しかもタダというのだから、やって損はありません。もちろん夜のウォーキングもオススメです。ただし、筋トレなどの激しい運動は逆効果。特に夜は、交感神経が刺激されすぎて安眠できなくなってしまいます。ハードな無酸素運動は筋力アップには良いですが、自律神経を整えることには適していません。深い呼吸でリラックスするのが大切なので、夜はストレッチの時間をしっかりとって。運動を始めるときはいきなりではなく、体を慣らすことをオススメします。
朝のウォーキングはメリットが多い
便利で役立つツールである一方で、SNSでの心ない書き込みや、自分には関係ないのに心が乱されるような情報も多い。怒りの感情で自律神経を乱さないよう注意しましょう。
体調が悪い…。そんな日こそ軽い運動を
腰痛もあるし、なんとなく気分が下がって体調が良くないと、外に出ずに自宅にいたくなるもの。しかし、そういった漠然とした不調があるときこそ、外に出て軽いウォーキングをすることで自律神経が整い、不調が軽くなります。まずは一歩、外に出て歩いてみましょう。
【出典】『原因不明の腰痛は自律神経が9割』
著:小林弘幸/順天堂大学医学部教授 日本文芸社刊
執筆者プロフィール
順天堂大学医学部教授。日本スポーツ協会公認スポーツドクター。スポーツ庁参与。順天堂大学医学部卒業、同大学院医学研究科を修了。ロンドン大学付属英国王立小児病院外科、アイルランド国立小児病院外科での勤務を経て、現職。自律神経研究の第一人者として、トップアスリートや文化人のコンディショニング、パフォーマンス向上指導に携わる。『医者が考案した「長生きみそ汁」』(アスコム)、『死ぬまで歩くにはスクワットだけすればいい』(幻冬舎)など、著書も多数。
病院で検査してもわからない……。原因不明の腰痛を“自律神経”から改善する一冊。国内でおよそ3000万人が悩んでいるとも言われている『腰痛』。
腰痛の原因はぎっくり腰やヘルニアなど様々ですが、実はその80%以上が原因不明と言われています。コロナ禍でカラダを動かすことが少なくなったため、「座りっぱなしだったから」「運動不足だから」と腰痛の原因を運動不足や筋肉疲労によるものだと思い込み、原因を突き止めようと病院を受診しても、結果は『異常なし』。よくわからないまま筋弛緩剤や炎症を抑える薬だけ飲むも、なかなかよくならない、という人が多くいます。また、腰痛は気になるがゆえにインターネットで検索すると、ガンや膵炎などの症状と一致することもあり、長く続くと不安に煽られて毎日楽しく生活することができなくなってしまうことも。そんな長引く謎の腰痛ですが、それはストレスと自律神経の乱れから来る現代病『心因性腰痛』かもしれません。本書では、そんな原因不明の腰痛を持つ人に向けて、自律神経の名医が腰痛の原因になっている自律神経を整えて痛みを取る『心因性腰痛』の改善法を紹介します。リラックスするための入浴法から腸がよみがえる食事法、心を軽くするために必要な考え方、生活習慣など、誰でもすぐに実践できる心因性腰痛の改善法を掲載します。しつこい痛みで、マッサージ・整体・針など、どんなに骨や筋肉への治療を試しても良くならない腰痛をお持ちの方にはぜひ読んで頂きたい一冊です。
公開日:2022.04.15