枕が合わないと体にどんな影響を与えるの?
ここまで正しい立ち姿勢・座り姿勢を紹介しましたが、実は正しい寝姿勢もあります。朝起きると首や肩が張っている、よく寝違える……。これは睡眠中の姿勢に問題があるのかもしれません。就寝中は姿勢に気を配れないため、寝相の悪さから骨格のゆがみ、肩コリを招くケースが少なくないのです。
それでは理想的な寝姿勢とはどんなものなのでしょうか。ポイントは「首の自然なカーブを保つ」ことです。就寝中に首の後ろのカーブを維持できれば、血流も良好で自然な寝返りが打て、首や肩への負荷もかかりません。
そこで大切なのが「枕」です。枕が高過ぎると首や肩に負荷がかかり、肩コリやいびきの原因に。低過ぎれば頭に流れた血液が脳を刺激して不眠を引き起こします。理想は仰向きに寝たとき、頭、首、体がまっすぐになる枕の高さ。首のカーブが維持されて、体のバランスもとれたよい姿勢です。
以上を目安に、自分の首に合った枕を見つけましょう。なお、寝るときは「仰向きで気をつけ」をした姿勢がおすすめ。腰痛で仰向きがつらい人は、横向きで腰を丸め、抱き枕を抱えて眠ると腰の痛みが緩和されます。
出典:『専門家がしっかり教える 健康図解 あらゆるコリ、痛みが消える肩甲骨はがし』著/藤縄理
【書誌情報】
『専門家がしっかり教える 健康図解 あらゆるコリ、痛みが消える肩甲骨はがし 』
著:藤縄理
コロナ禍による運動不足やテレワーク、日常的な家事や育児からくる疲れなどの影響で、体に不調を感じている方は多いのではないでしょうか。その不調は「ガチガチの肩甲骨」が原因かもしれません。猫背や巻き肩をはじめ、足を組んだり、頬杖をついたりすることがクセになっている方は要注意!悪い姿勢が身についてしまっていると、肩甲骨がずれ、そのまわりの筋肉が凝り固まってしまいます。そこから肩や首のコリ、背中や腰の痛みなどの不調につながり、頭痛やめまいを引き起こして体全身のトラブルに発展するのです。本書ではその不調の元凶である「ガチガチの肩甲骨」を解きほぐす、エクササイズをイラストと図解でわかりやすく紹介しています。そもそも肩甲骨とはいったいなんなのか、どこに位置しており、どのような役割を担っているのか専門家が丁寧に解説しているので、より意識を高めて取り組むことができます。健康寿命を伸ばし、正しい姿勢を崩さずに生活するための体幹や骨を強化するエクササイズや、肩甲骨はがしとセットで行うと効果がアップする症状別エクササイズも掲載。体の不調の改善も予防もできる未来への健康投資に最適な一冊です。
公開日:2023.04.22