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コロナ渦で一気に増加!標準体型の人でもなってしまう「脂肪肝」とはいったい何?【一生太らない生活】

Text:吉原潔

最近よく耳にする「脂肪肝」

動脈硬化を進行させる要因のひとつで、コロナ禍で増えたと言われているのが脂肪肝です。肝臓にたっぷりと脂肪がついている、いわゆるフォアグラの状態で、かつてはお酒好きな人や肥満の人の病気だと言われたりもしましたが、最近では標準体重の人でも脂肪肝になる可能性が指摘されています。男性の40%は脂肪肝である、成人の3人に1人は脂肪肝である、などとも言われてはいますが、日常生活を送る上で目立った症状が出にくいことから、自覚している人が少ないのが問題です。

食事から摂った糖質や脂質は、体内でブドウ糖や脂肪酸となりエネルギーとして使われます。そして、エネルギーとして使いきれなかった分は、中性脂肪として肝臓に蓄えられます。この脂肪がどんどん溜まって、肝細胞の30%以上が脂肪化すると脂肪肝の診断となります。かつて、脂肪肝がお酒好きの人がなる病気と言われた所以は、アルコールが分解されるときに中性脂肪の合成が促進され、肝臓に蓄積されやすくなるためです。

しかし、日本人の脂肪肝の原因は、お酒の飲み過ぎよりも食べ過ぎが原因であることが近年になってわかってきています。食事が原因の「非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD/ナッフルディー)」のうち2〜3割が炎症を伴う「非アルコール性脂肪肝炎(NASH/ナッシュ)」であると言われますが、これを放置すると肝硬変や肝臓がんへと進行する可能性がとても高くなります。

もし、脂肪肝を放置して肝硬変になると、肝細胞が炎症を起こして繊維化して硬くなり、肝臓の機能は半減してしまいます。肝臓は体内の化学工場と言われ、体内で担う役割は500種類にも上るという肝心要の器官。それゆえ、肝硬変の10年生存率が約50%とも言われる、想像以上に怖い病気です。

出典:『10万人以上を痩せさせたダイエット専門鍼灸院が教える 一生太らない生活』著/関口 賢

【書誌情報】
『10万人以上を痩せさせたダイエット専門鍼灸院が教える 一生太らない生活』
著:関口賢

若い頃は痩せていたのに、年齢を重ねるにつれて太ってきたり、健康診断の数値が悪くなっていく人は多くいます。本来食べることは人間が生きる上で欠かせないことですが、現代人では逆に体に必要以上の栄養を取り込んでしまって、食べることが逆に不健康を招いてしまっているケースが多く見られます。そのままの生活を続けてしまうと、内臓脂肪によるぽっこりおなかだけでなくやがて生活習慣病となり、最終的には寝たきりになってしまったり、取り返しのつかない病へ発展することも。本書では、そんな体型や数値が気になる人に向けて、10万人以上のダイエットに貢献してきたダイエット専門鍼灸院代表の著者による、内臓脂肪を落として、誰でも簡単に痩せて健康になれる『週1ずぼら夜断食』を紹介します。

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