太るのはお酒よりもおつまみ!
太る原因は主に糖質です。糖質はお酒にも含まれていますが、食べ物に含まれている量ほど多くはありません。ですから、お酒だけなら基本的に太ることはないのです。問題は、おつまみに含まれる糖質。実は、お酒を飲むより糖質たっぷりのおつまみを食べることのほうがずっと太りやすいのです。
では、どうして糖質をとり過ぎると太るのか。そのメカニズムは、大量の糖質によって血糖値が急上昇することからスタートします。血糖値とは血液中に溶けている糖(ブドウ糖)の濃度のこと。食事で摂取した糖分は消化吸収されたあと血液に取り込まれます。
空腹時の血糖値は通常70~100mg/dlくらいですが、糖分を摂取すると必ずある程度は上昇します。これが緩やかな上昇ならよいのですが、注意すべきは急激な上昇です。血糖値が高くなると、すい臓から「インスリン」という血糖値をコントロールするホルモンが分泌されます。インスリンは血液中のブドウ糖を肝臓や筋肉に取り込ませて血糖値を下げますが、同時に脂肪の合成も促します。
急上昇した血糖値を下げようと大量のインスリンが分泌されれば、その分脂肪も増え、肝臓や体のあちこちに脂肪が蓄積されることに。とはいえ、おつまみの糖質を避けてお酒ばかり飲めば肝臓へ大きな負担がかかります。それよりも、おつまみの選び方や食べ方を工夫するよう心がけましょう。
出典:『内臓脂肪の名医が教える痩せるお酒の飲み方』
【書誌情報】
『内臓脂肪の名医が教える痩せるお酒の飲み方』
著:栗原 毅
ダイエット中は痩せるために禁酒すべき、とよく言われますが、一生太らないための“長く継続できる健康管理法”という点では、禁酒を前提にしたダイエットはお酒好きにはハードルが高くなってしまい、結局挫折してしまうということも。
そんな痩せたいけどお酒も楽しみたい!という人に向けて、40年以上脂肪肝などの内臓脂肪を研究してきた肝臓専門医の著者が考案した最強の『自動痩せ飲酒プログラム』を紹介します。そもそも人間が太ってしまう原因は“脂肪肝”にあります。脂肪肝とは脂肪が肝臓についてフォアグラ状態になってしまっていることで、その状態になると痩せるための代謝機能は半減し、生活習慣病などのリスクも上がります。
本書ではそんな脂肪肝をお酒を飲みながらでも改善し、痩せていく体を手に入れるための飲み方を解説します。
プログラムの内容は、いつもと飲む量は変わらないのに自然と酒量が減る『満腹ハイボール』を作ったり、割りものを変えるだけで脂肪燃焼できる○○ハイを作る、プロのバーテンダーが教えるスパイスを使った痩せるお酒の作り方、
飲む前に食べるだけで血糖値の急上昇を抑えて太りにくくなるおつまみを食べる、などなど誰でも簡単にできるものばかり。
さらに飲んだ後に絶対やるべき痩せるための最大のアフターケア『歯磨き&舌磨き』の方法まで解説。
好きなお酒を楽しみながら、でもしっかりと痩せていくための方法を図解、イラストでわかりやすく解説する一冊です。
公開日:2023.12.27